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多細胞体制の形成機構-物理的因子による制御

研究課題

研究課題/領域番号 60105005
研究種目

特定研究

配分区分補助金
研究機関名古屋大学

研究代表者

石崎 宏矩  名古屋大学, 理, 助教授 (60025343)

研究期間 (年度) 1985
研究課題ステータス 完了 (1985年度)
配分額 *注記
14,900千円 (直接経費: 14,900千円)
1985年度: 14,900千円 (直接経費: 14,900千円)
キーワード光形態形成 / 昆虫変態 / フィトクロム / 子実体形成 / 葉緑体 / 胞子発芽 / 細胞性粘菌 / ヒドラ
研究概要

1. カイコ前胸腺刺激脳ホルモン(PTTH)の一つの分子種、4K-PTTH-【II】の全アミノ酸配列を決定し、他の分子種22K-PTTHについて約80%のアミノ酸配列を決定した。3種のPTTH部分合成ペプチドを抗原としてモノクロン抗体を作り、その特異性を明らかにした。2. エンドウ緑色組織から新たにフィトクロム【II】を分離し、ペプチドマップと異なる抗原決定基に対する抗フィトクロム抗体を使ってその一次構造を推測した。閃光実験と極低温スペクトル測定により、寿命の短いPR-PFR中間体の光変換過程についての理解に大きい進展を与えた。3. ヒトヨタケ子実体形成を支配するcAMP依存性タンパクキナーゼの基質としてグルタミン酸脱水素酵素をとらえ、この酵素のリン酸化による不活化が子実体形成に関与することを明らかにした。4. 葉緑体形成時に光によって誘導されるリブロースリン酸カルボキシラーゼのS,Lサブユニットは、それぞれ核、葉緑体DNAでコードされ、その転写は光によって促進される。その際S量にみあったL量の微調節が重要である。5.シダ胞子発芽の際の先端細胞で起こる第一縦分裂の方向は、照射光の方向によって決定されるが、その際生じる細胞隔壁は短くなるような性質をもつ。後者が主要因で前者が附隨要因である可能性を、胞子にミクロの圧力を加える装置を考案して否定した。6. 細胞性粘菌の予定柄細胞、胞子細胞の分化の要因として、両細胞数の比率と空間的配置の因果的相関関係を、種々の突然度異株を作って追求した。比率の調節を支配する拡散性物質をアッセイする実験系を確立した。7. ヒドラA型刺細胞分化を抑制する物質を分離した。分子量約1000の非タンパク性物質である。從来の既知ヒドラ分化制御因子がすべて神経細胞に存在することと対照的に、この物質は表皮細胞に分布する。さらにキメラ作製により、ヒドラ形態形成には、神経細胞よりむしろ表皮細胞の関与が重要であることを明らかにした。

報告書

(1件)
  • 1985 実績報告書
  • 研究成果

    (5件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (5件)

  • [文献書誌] Proc.Natl.Acad.Sci.U.S.A.82-23. (1985)

    • 関連する報告書
      1985 実績報告書
  • [文献書誌] Journal of Cell Biology. 100-12. (1985)

    • 関連する報告書
      1985 実績報告書
  • [文献書誌] Europian Journal of Biochemistry. 152-1. (1985)

    • 関連する報告書
      1985 実績報告書
  • [文献書誌] Protoblasma. 126-1. (1985)

    • 関連する報告書
      1985 実績報告書
  • [文献書誌] Photochemistry and Photobiology. 42-6. (1985)

    • 関連する報告書
      1985 実績報告書

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公開日: 1987-03-31   更新日: 2016-04-21  

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