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トキシンの細胞受容体の検索と分子レベルでの作用機作

研究課題

研究課題/領域番号 60108002
研究種目

特定研究

配分区分補助金
研究機関千葉大学

研究代表者

加藤 巌  千葉大学, 医, 教授 (40012702)

研究期間 (年度) 1985
研究課題ステータス 完了 (1985年度)
配分額 *注記
32,300千円 (直接経費: 32,300千円)
1985年度: 32,300千円 (直接経費: 32,300千円)
キーワード生物トキシン / レクチン / コリシン / 細胞膜受容体 / ガングリオシド / ボツリヌストキシン / ハチ毒マストパラン / エンドトキシン / カブトガニ / アフラトキシン
研究概要

本特定研究の第3年次目標は、生物トキシン、レクチン及びコリシンが標的細胞膜受容体に特異結合して、その外部シグナルの応答情報伝達機構の解析に焦点を絞って研究を進めた。班員の石井と豊島はレクチンの分子構造とその受容体との特異結合反応の解析と細胞膜に存在するホスホリパーゼCやCキナーゼの作用をしらべた。安藤、井上、加藤はブドウ球菌、緑膿菌及びレンサ球菌から得た細胞膜障害トキシンの膜受容体同定と膜崩壊情報伝達を解析した。永井は各種トキシンの細胞受容体の新しい検索方法を確立し、とくに、各種正体膜糖脂質ガングリオシドと受容体との関係を詳しくしらべた。向神経性トキシンであるボツリヌストキシン(久保)やハチ毒マストパラン(宮沢)は標的細胞膜受容体に結合すると細胞膜イオン透過性に変化を起こさせる仕組みを解析した。殺虫剤性デルタ・トキシン(姫野)や腸炎エルシニア・エンテロトキシン(深山)の細胞サイクリック・ヌクレオチド代謝を活性化させて細胞膜イオン透過性異常をひき起こす引き金を検討し、新知見をえた。岩永と丹羽はエンドトキシンのカブトガニ血球細胞蛋白への特異結合とヒト血清中の特異結合蛋白質を単離し、臨床エンドトキシンショックの診断法に貢献している。上野は発癌性を有するアフラトキシンB1が肝癌細胞に対する結合はグリココルチコイド・ホルモンの膜受容体と複合体を形成し、このホルモンによるチロシンアミノ転移酵素活性化を抑えることを発見した。中沢はコリシンE1が感受性大腸菌表層受容体に結合後、その抗菌作用をしらべコリシンE1蛋白構造の膜透過性に役立つ活性部位を明らかにした。鈴木はコリシンE3の感受性大腸菌表層受容体を同定し、細胞内への侵人機構を解明した。前田はセラチオ・プロテアーゼがハゲマン因子を活性化させて、末梢血管の透過性を高進させる機構を明らかにした。

報告書

(1件)
  • 1985 実績報告書
  • 研究成果

    (5件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (5件)

  • [文献書誌] Archives Biochemistry and Biophysics. 238-2. (1985)

    • 関連する報告書
      1985 実績報告書
  • [文献書誌] European Journal Biochemistry. 152-1. (1985)

    • 関連する報告書
      1985 実績報告書
  • [文献書誌] Infection and Immunity. 50-3. (1985)

    • 関連する報告書
      1985 実績報告書
  • [文献書誌] Journal of Biological Chemistry. 260-10. (1985)

    • 関連する報告書
      1985 実績報告書
  • [文献書誌] Nucleic Acids Research. 13-13. (1985)

    • 関連する報告書
      1985 実績報告書

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公開日: 1987-03-31   更新日: 2016-04-21  

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