研究課題/領域番号 |
60109011
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研究種目 |
特定研究
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 専修大学 |
研究代表者 |
梅本 吉彦 専修大学, 法, 教授 (70096006)
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研究期間 (年度) |
1985
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研究課題ステータス |
完了 (1985年度)
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配分額 *注記 |
16,000千円 (直接経費: 16,000千円)
1985年度: 16,000千円 (直接経費: 16,000千円)
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キーワード | 交通災害 / 交通事故 / 民事判例 / 判例検索 / 情報検索 / 全文検索 / 検索システム / コンピュータ |
研究概要 |
判例検索の対象のうち、「書誌情報」及び「判決全文」(事実・判決理由)は、判決に本来的に備わっている情報である。これらの情報は、昭和五九年度の研究においてデータベースへの蓄積方法の検討及び蓄積作業を行った。今年度の研究においては、上・下級審情報、判例評釈、出典等の書誌情報の追加を行うとともに、判決全文中の用語による検索についての研究を行った。第一に、判決文中の用語を正しく切り出すための方式を研究開発した。一般に、日本語は分かち書きをしないとともに、とりわけ判決においては連続した漢字熟語が少なくない。他方、コンピュータは意味内容を理解する能力を現在の段階ではいまだ持ち合わせていない。そこで、判決文中の用語を正しく切り出すための方策について研究開発することが極めて重要な課題になってくる。本年度は、判決文中の語彙分析によってその手掛りをつかみ、さらに接頭語、接尾語を認識する処理を拡張することによって、右の課題に一定の回答を与えることができることとなった。また、数字を含む文字列についても同様の課題が存在するところ、当該数字について数値表現部分を認識する処理を拡張することによって、これを相当程度まで解決することができた。第二に、切り出した判決中の用語による、目的に適った検索の実効性についての調査研究を行った。ここにおいては、検索テーマを設定し、あらかじめ当該テーマにあった判例を調査した上で、実際に自動抽出キーワードによる検索を行うとともに、キーワードの語間距離を指定した検索を行い、各テーマに対して判決中の用語による検索がどのように機能するかを調査研究した。 これらの二つの方法の研究を行うことによって、判例検索の効率をはかり、かつ多様な検索指針から生じる様々の検索目的に対応することができるように、検索システムの向上に努めた。
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