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新超伝導理論の研究

研究課題

研究課題/領域番号 60113004
研究種目

特定研究

配分区分補助金
研究機関東海大学

研究代表者

中嶋 貞雄  東海大学, 理, 教授 (50013446)

研究期間 (年度) 1985
研究課題ステータス 完了 (1985年度)
配分額 *注記
5,300千円 (直接経費: 5,300千円)
1985年度: 5,300千円 (直接経費: 5,300千円)
キーワード低温物理 / 超伝導 / 超伝導理論
研究概要

本特定研究は5班で構成されている特定研究「新超伝導物質」の理論研究を推進する班である(以下理論班と略称する)。理論班の主たる活動は、比較的大規模の研究会、少人数の研究者による討論会および交流、電算機による理論計算である。理論班の最大の特色は、これら研究会,討論会,交流を理論班分担者・協力者に限定せず、関連分野の理論研究者、必要な場合には実験研究者にもオープンにしていることであって、わが国理論研究者の超伝導への関心を大に高めつつある。
60年度には、11月20〜22日の3日間、合宿形式による大型研究会を開催し、前年度に引続き、「近藤格子における重いフェルミオン超伝導」、「アンダーソン局在と超伝導」,「酸化物超伝導体BPBO」,「有機超伝導体【(BEDT-TTF)_2】【I_3】」等につき、活発な研究発表と討論が行われた。特に注目すべき成果として、名古屋の理論グループが提案した「A15型化合物の新しい理論モデル」がある。A15型化合物は現在なお最高の超伝導転移温度を示す物質であり、超伝導マグネットの主要線材でもあるが、この物質系の強い電子、フォノン結合と超伝導の関連は充分には解明されていなかった。上記の新モデルは、この物質での超伝導発現機構を近藤格子系と同称の数学形式で理解できる可能性を示唆したものである。この可能性のもつ重大な意義にかんがみ、61年2月19日に強い電子・フォノン結合系に関する専門理論家による討論会を開催し、35年間にわたるこの問題の研究にもかかわらず、なお大きな未解決課題のあることが明らかになった。なお、61年1月の本特定研究総括シンポジウムに参加した米国理論家も、「ミグダル近似」の成立しない強結合の理論が未解決であることを強調した。

報告書

(1件)
  • 1985 実績報告書

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公開日: 1987-03-31   更新日: 2016-04-21  

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