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病態と食品機能に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 60116005
研究種目

特定研究

配分区分補助金
研究機関京都大学

研究代表者

井村 裕夫  京都大学, 医, 教授 (10025570)

研究期間 (年度) 1985
研究課題ステータス 完了 (1985年度)
配分額 *注記
23,400千円 (直接経費: 23,400千円)
1985年度: 23,400千円 (直接経費: 23,400千円)
キーワード食品成分 / 老化 / 糖尿病 / 高血圧 / 血管障害 / 動脈硬化 / 生体リズム / 痛風
研究概要

食品の病態あるいは老化への影響を、いくつかの角度から検討した。まず老化保進モデルマウスに対する蛋白の影響を明らかにするため、カゼイン食と大豆食を比較し、老化評点には相異がないが、寿命には大豆食がやや良好な影響を及ぼすことを明らかにした。またin vitroでの細胞の老化と過酸化脂質の関係について新しい知見を得るとともに、酸化と関係の深いアスコルビン酸について研究し、新しい代謝産物を見出した。次に糖尿病と食品の関係について少量のストレプトゾトシン投与動物に種々の食品を与えたところ、高蛋白食で発症が遅れる良好な結果が得られた。また糖尿病の耐糖能は食物線維とフラクトオリゴ糖の少量投与で改善される事実も認められた。また栄養素の吸収との関係で関連のある胃腸通過時間を測定したところ、高脂質・相対的低糖質食で腸の通過時間の促進が認められた。次に糖尿病性血管障害や神経障害の発症と関係の深いソルビトール経路について研究し、この経路が網膜症の発症に関連すること、この経路の律速酵素の阻害剤(aldose reductase inhibitor)が網膜症に有効であることを示唆する結果を得た。また血管病変の発生に関連の深い血栓を防止する目的で、プラスミノゲンアクチベーターを促進するステロール類をいくつか見出した。次に高血圧と食品の関係については蛋白摂取の増加が食品嗜好を減少させる機序について研究を行い、舌からくる鼓索神経の応答から、レセプターから神経の間に蛋白の影響があることが明らかとなった。また食餌蛋白の種類が、血圧や、脳出血を起こしやすい高血圧ラットの動脈硬化に影響することを明らかにした。更に過栄養はプリン代謝酵素の一部APRT活性などを促進し高尿酸血をきたす一因となることを認めた。またラットにおいて制限給餌によって見られる予知性コルチコステロン増加が、食品成分の影響を受けること、インスリン分泌に影響することを見出した。

報告書

(1件)
  • 1985 実績報告書
  • 研究成果

    (5件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (5件)

  • [文献書誌] J.Nutr.Sci.Vitaminol.31-Suppl. (1985)

    • 関連する報告書
      1985 実績報告書
  • [文献書誌] Metabolism. 34- 9. (1985)

    • 関連する報告書
      1985 実績報告書
  • [文献書誌] Int.J.Radiation Biol.47. (1985)

    • 関連する報告書
      1985 実績報告書
  • [文献書誌] J.Nutrication. (1985)

    • 関連する報告書
      1985 実績報告書
  • [文献書誌] J.Physiol.Soc.Japan. 473. (1985)

    • 関連する報告書
      1985 実績報告書

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公開日: 1987-03-31   更新日: 2016-04-21  

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