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運動ニューロンの変性機序に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 60117004
研究種目

特定研究

配分区分補助金
研究機関東京医科歯科大学

研究代表者

塚越 広  東京医科歯科大学, 医, 教授 (20009905)

研究期間 (年度) 1985
研究課題ステータス 完了 (1985年度)
配分額 *注記
22,400千円 (直接経費: 22,400千円)
1985年度: 22,400千円 (直接経費: 22,400千円)
キーワード運動ニューロン / 運動ニューロン疾患 / 筋萎縮性側索硬化症 / 脊髄性筋萎縮症 / choline acetyltransferase / Neurofilament / Onuf核 / 脊髄前角
研究概要

今年度は運動ニューロン(MN)の特異性と、運動ニューロン疾患(MND)の特異性の検索の2つを主な目標とした。
MNの特異性について出口はcholine acetyltransferase(CAT)単クローン抗体による免疫染色で、ラット脳神経核【III】,【IX】,【VI】と【V】,【VII】,【XII】の染色様式は違い、後者は脊髄MNに近似すると述べ、佐竹は脊髄神経節細胞のneurofilament(NF)蛋白質の高分子量成分に特異的な単クローン抗体でMNDの脊髄を染色すると、対照では染らないspheroidとMNが染ることを明らかにした。林はMNDの腰髄MNの乳酸脱水素酵素のヒストグラムは、高活性群が残存して低活性群が減少し、両者が同等に存する対照例とは異ることを明らかにし、加藤はMNDの腰髄MNのCAT活性を測定して、対照例よりも低い傾向を示すことを報告した。萬年はMNDでよく残存するOnuf核神経細胞を計測して、対照よりも面積が小さく、神経細胞内にhyaline inclusionを認めたと述べた。金光は鶏胚頸髄灰白質のシナプス形成の電顕的観察と、Golgi鍍銀法による軸索側枝の観察から、灰白質のシナプス形成は二次側枝に起ると考えた。長谷川は鶏刃脊髄の大型細胞はMNDの血清により、神経突起の伸展が抑制されると報告した。
MNDの特異性について、中西はMNDのF波は対照例よりも有意に出現頻度が低く、F/M比が高く、持続時間が短く、位相数が少いと述べ、塚越は筋培養による、軽度〜中等度の筋変性を示すMNDの筋再生は良好で、対照例と筋変性がないか高度なMNDの筋再生は不良なことを示した。吉野は【N_2】Oにより、ラット中枢神経のcystathionint.の著増とtaurineの一過性増加を認め、MNDにおける葉酸サイクル異常を推察した。八瀬は低Ca,Mg,高Alの条件下でサルを飼育し、1年後脊髄MNの虎斑融解、axonal swelling、ライソゾーム増加、NFの走向異常を認めたが、骨格筋に著変はなかった。

報告書

(1件)
  • 1985 実績報告書
  • 研究成果

    (5件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (5件)

  • [文献書誌] J.Neurol.Sci.70-1. (1985)

    • 関連する報告書
      1985 実績報告書
  • [文献書誌] J.Neurochem.44-3. (1985)

    • 関連する報告書
      1985 実績報告書
  • [文献書誌] J.Neurochem.45-3. (1985)

    • 関連する報告書
      1985 実績報告書
  • [文献書誌] Neurosci.Lett.53. (1985)

    • 関連する報告書
      1985 実績報告書
  • [文献書誌] Exp.Cell.Res.157-1. (1985)

    • 関連する報告書
      1985 実績報告書

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公開日: 1987-03-31   更新日: 2016-04-21  

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