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がん遺伝子の検出と機能解析

研究課題

研究課題/領域番号 60118002
研究種目

特定研究

配分区分補助金
研究機関東京大学

研究代表者

豊島 久真男  東京大学, 医科研, 教授 (90029760)

研究期間 (年度) 1985
研究課題ステータス 完了 (1985年度)
配分額 *注記
25,000千円 (直接経費: 25,000千円)
1985年度: 25,000千円 (直接経費: 25,000千円)
キーワードがん遺伝子 / yes / fgr / src / erbB / erbB-2 / ヒト遺伝子 / トランスフェクシロン / レトロウイルス
研究概要

初年度に引続いて、がん遺伝子の検出と、機能解析について、主としてヒトゲノムと、ヒトがん材料の面から研究を進めた。
1.yes遺伝子:プロトyes遺伝子を決定し、ヒト染色体18g21.3にアップした。さらに、fgr遺伝子に対するプロトオンコジンも決定し、ヒトfgrゲノムの解析から、fgr領域は、アクチン様遺伝子領域を含まないことを明らかにすると共に、そのエクソン・イントロン接続部位は、srcやyesと一致することを見出した。
2.erbB-2の解析を進め、ヒト染色体では、17q21にマップされることを明らかにすると共に、erbB-2のゲノム構造がerbB-1に非常に類似していることを明らかにした。さらに、そのm-RNAに対するc DNAをクローニングし、全構造を決定した所、その産物はEGFレセプターに非常によく似た蛋白質を作ることが明らかとなり、何らかのペプチド因子のレセプターと推定される。又、erbB-2は、腺細胞上皮由来のがんで、遺伝子増巾のみられる例がかなり発見された。
3.srcをもった強発がん性レトロウイルスの誘発については、S1とS2の2新種ウイルスゲノムの解析が進み、その活発のための5′側組かえ機構がDNA組かえとmRNAスプライシング、3′側の組かえが、逆方向にみられる相補性領域を仲介とした、逆転写時の鋳型RNA乗かえによると考えられる結果を得た。
4.昨年分離した3種の新しいヒトトランスフォーミング遺伝子の中で、1つはrufと決定した。他については、既知の20種ほどのテストで対応するものは見出せず、現在解析中である。
5.erbB-2のC末端を認識する抗体を作成し、erbB-2の産物の解析を行っている。

報告書

(1件)
  • 1985 実績報告書
  • 研究成果

    (5件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (5件)

  • [文献書誌] Science. 227. (1985)

    • 関連する報告書
      1985 実績報告書
  • [文献書誌] Proc.Natl.Acad.Sci.USA. 82-17. (1985)

    • 関連する報告書
      1985 実績報告書
  • [文献書誌] Proc.Natl.Acad.Sci.USA. 82-19. (1985)

    • 関連する報告書
      1985 実績報告書
  • [文献書誌] Nature. 319. (1986)

    • 関連する報告書
      1985 実績報告書
  • [文献書誌] Jpn.J.Cancer Res.76. (1985)

    • 関連する報告書
      1985 実績報告書

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公開日: 1987-03-31   更新日: 2016-04-21  

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