• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

植物育種への組換えDNA技術の導入

研究課題

研究課題/領域番号 60125003
研究種目

特定研究

配分区分補助金
研究機関東京大学

研究代表者

岡田 吉美  東京大学, 理, 教授 (30011703)

研究期間 (年度) 1985
研究課題ステータス 完了 (1985年度)
配分額 *注記
29,600千円 (直接経費: 29,600千円)
1985年度: 29,600千円 (直接経費: 29,600千円)
キーワード植物遺伝子 / ベクター / 遺伝子操作 / 組換えDNA / クローニング / 植物ウイルス
研究概要

第1グループは植物遺伝子のクローニングに取組んだ。ゼニゴケ葉緑体DNAに存在する1組の逆向き繰返し構造の解析から、この領域にリボソームRNAオペロン遺伝子群が存在することを明らかにし、16Sと23SリボソームRNA遺伝子のスペーサー領域にもRNA遺伝子の存在することを見出した(大山)。ニンジンのリボソームRNA、コムギのヒストンH3、H4遺伝子をクローン化し、転写開始点、転写調節、3′プロセシングに関与する塩基配列を決定した(谷藤)。イネ培養細胞プロトプラストをアグロバクテリウムのスフェロプラストと処理することにより、イネ細胞の形質転換に初めて成功した実績は特に大きい(庄野)。このほか、フィトクローム遺伝子のクローニング(米田)や、海藻の遺伝子(新田)のクローニングも開始された。
第2グループはベクターおよびトランスポゾンの研究を行った。新しいベクターとして、タバコモザイクウイルス(TMV)を用いたRNAベクターの開発が始められ、その第一歩であるTMV-RNAの操作実験系が確立された(岡田)。Tiプラスミドを用いたDNAベクター(内宮)、カリフラワーモザイクウイルスゲノムを用いたDNAベクター(松井、池上)を利用したキメラ遺伝子の構築が行なわれ、ジェミニウイルスの複製型2本鎖DNAの利用(池上)も始められた。またTMVのコートタンパク質部位のcDNAをTiプラスミドを用いてタバコに導入することに成功し(大野)、少くともmRNAのレベルでは発現していることが確かめられた。植物のトランスポゾンの検出の研究も開始された(大坪)が、まだ見付かってはいない。
以上、本研究班員の主要な構成メンバーは、すでにDNAの研究に長く携ってきている関係上、初年度であるにもかかわらず、かなりの成果をあげることができたと思われる。

報告書

(1件)
  • 1985 実績報告書
  • 研究成果

    (5件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (5件)

  • [文献書誌] Nucleic Acid Res.,. 13-5. (1985)

    • 関連する報告書
      1985 実績報告書
  • [文献書誌] FEBS Lett.185-1. (1985)

    • 関連する報告書
      1985 実績報告書
  • [文献書誌] Plant Cell Reports,. 4-1. (1985)

    • 関連する報告書
      1985 実績報告書
  • [文献書誌] Plant Molec.Biol.5-1. (1985)

    • 関連する報告書
      1985 実績報告書
  • [文献書誌] Mol,Gen.Genet.200-1. (1985)

    • 関連する報告書
      1985 実績報告書

URL: 

公開日: 1987-03-31   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi