研究課題/領域番号 |
60126002
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研究種目 |
特定研究
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
高木 博司 京都大学, 薬, 教授 (60025674)
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研究期間 (年度) |
1985
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研究課題ステータス |
完了 (1985年度)
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配分額 *注記 |
15,500千円 (直接経費: 15,500千円)
1985年度: 15,500千円 (直接経費: 15,500千円)
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キーワード | 神経制御物質 / 疼痛制御物質 / 摂食調節物質 / 睡眠誘発物質 |
研究概要 |
中枢神経系の中から発見された新しい内因性活性物質が見出されつつあるが、これらの中には神経伝達物質のカテゴリーに入らない種々の機能を持つ神経制御物質と呼ぶべき物質群がある。本研究班は諸種の神経制御物質の探索を行い、それらの化学的性状や生理学的役割を多角的視野から解明し、神経疾患治療薬開発の基礎をかためようとするものであり、本年度は以下の様な新知見を得た。【◯!1】脳より単離した神経ペプチド・ネオキョートルフィンの鎮痛作用機序を追究し、延髄においてGABA遊離を抑制することを明らかにし、さらにGABAが痛みの求心路に対し脱抑制の機序により促進的役割を果たしている可能性を示唆した。【◯!2】内因性有機酸の摂食調節物質作用をニューロンレベルで明らかにした。【◯!3】内因性睡眠物質5種の比較検討を行い、睡眠が複数の物質により調節されている可能性を明らかにした。【◯!4】神経突起因子を精製し、単一な蛋白質を得た。【◯!5】神経筋接合部においてアセチルコリンレセプターを蓄積させる機構について新知見を得た。【◯!6】シナプス小胞に特有な蛋白質をモノクローナル抗体により同定した。【◯!7】脳より抑制性GTP結合蛋白質を精製し、その機能の一端を明らかにした。【◯!8】脳から新しいカルシウム結合蛋白質を得、その一次構造を明らかにすべく努力中である。【◯!9】ホルモンによるカルボキシエスラーゼ抑制機構 【◯!(10)】デルタ睡眠誘発ペプチドの鎮痛作用を見出し、その性質がモルヒネ様であることを明らかにした。【◯!(11)】細膜伝達物質のうちGABAの役割を明らかにした。【◯!(12)】内因性抑制物質キヌレニン酸のグルタミン酸レセプターに対する特異的な作用を明らかにした。【◯!(13)】インシュリンの視交差上核を介する代謝制御機構を明らかにした。【◯!(14)】新しいガングリオシドGDIαを単離した。【◯!(15)】ガングリオシド依存性蛋白質リン酸化機構の一端を明らかにした。【◯!(16)】細胞接着性蛋白質ビトロネクチン及びヒアルロネクチン様蛋白質の精製を行った。
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