研究概要 |
内因性神経活性物質に関する研究は現在飛躍的な発展期にあり、新しい活性物質が続々と見い出されている。また一方、これら活性物質の生理的意義については殆んど明らかにされておらず、今後の重要な課題である。このような情勢の下で、この領域の研究を大きく発展させようとの意図の下に次の事項を実施した。 1) 総括班々会議を60年8月2日と61年1月20日の2回開催し、第1回目班会議では公募の班員を各計画班に振り分け、班構成を決定し本年度の事業計画を検討して3つの作業部会を置くこととした。第2回班会議では報告集刊行の具体的諸問題の検討と、次年度計画について論議した。 2) 総括班での論議を踏まえ、61年1月20日の大阪のガーデンパレすにおいて総括班主催の公開シンポジウムを開催した。参加者は200名に近く、熱心な討論が行われた。演者は矢内原昇(静岡薬科大学),亘 弘(岡崎生理研),井上昌次郎(東京医歯大・医学部),宇井理生(北大・薬学部),大黒成夫(徳大・医学部),和田博(阪大・医学部), 瀬川富朗(広島大・医学部),高井義美(神戸大・医学部)であった。 3) 「内因性神経活性物質ニュース」の刊行 班員間の情報交換、事務連絡、その他に役立たせるためニュースを2度刊行し関係方に配布した。 4) 年度末に研究報告集を刊行し、関係諸方面に配布した。
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