研究概要 |
昭和60年度は本特定研究の第4年目にあたる。実質上の研究は60年3月をもって完了したので、総括班として本年は3年間にわたって得られた研究結果をまとめ、研究成果の交換と結果の一般社会への還元をはかることを主眼とし、そのための会合と報告書の作成・配布を活動の中心おいた。 1.総括班分担者会議 分担者会議は5月10日,14日,8月2日,11月21日,26日の計5回開催され、60年度シンポジウム(通算第4回)開催の経緯ならびに和文・英文報告書の印刷・配布について討議された。 2.第4回シンポジウム 第4回シンポジウムは本研究に参画した計画研究・公募研究の全分担者の参加を原則とし、11月26,27日の両日にわたり神戸国際会議場で開催された。プログラムは69件の研究発表と代表者の報告および2件の招待講演で編成された。分担者による研究発表はポスターセッション方式でおこなわれ、各研究班単位に分かれて実施された。シンポジウムには分担者・協力者以外の民間企業、国公立研究機関および大学からの出席者を含めて約200名が参加した。 3.報告書 分担者の研究成果は73篇の和文原著論文(各論文4頁)にまとめられ、またその内容の要約は各著者2頁の英文要旨として印刷されて、分担者ならびにシンポジウム参加者および関係学協会に配布され、また希望者にも送付された。配布総数は海外向けも含め300部を越えた。 以上シンポジウム開催および報告書の作成・配布により情報の交換と成果の還元という当初の目標は達成され、わが国における機能性セラミックスの基礎研究の進歩に貢献し得たと考えられる。
|