現行学術用語集電気工学編の各用語をカード化し、その分類や関連する定義などの情報を付加するとともに、これらの情報をコード化して計算機処理に適するようにした。関連の電気・電子通信・テレビ・照明・情報処理の5学会でこれらの用語を21の分野に分類した。第1次作業では約30%の用語が未分類として残された。これらは、対象分野が複数の領域にかかるもの、基礎的で分類の難しいもの、実務用語で区分の明確でないものなどであったが、電気工学の専門家が用語の定義内容にまで立戻って詳細に調査し、分類を確定した。 これらのすべての情報は計算機に入力され、キーインなどに伴う誤りを除くために必要な校正作業が行われた。 畜積データはアイウエオ順に全用語出力リストと分類毎に細別した分類出力リストの二つの形で資料にまとめられ、次年度の用語の削除・追加・修正作業のための基礎資料が整えられ、また最終的な入力の校正も可能になった。これらは、各学会の用語の専門家に配布され、検討中である。 本年度作業の過程で、現用用語の表現・対応英語などの問題点が明らかにされ、それらの標準化の手法や根拠とすべきデータベースをも確定した。長期的な用語の管理とupdatingを考えると、各分野の専門用語集などの制定の際に自動的に関連用語の見直しと将来の改版に備えた情報の追加修正が行われることが望ましく、そのためのシステム化や用語のコード化についても検討を加えている。
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