研究概要 |
前年度までに作製した採録用語(英語・日本語・ローマ字表記)約24,000件を、電算機処理(インタープレス社委託)により、英語のアルファベット順に一括出力し、各領域間の重複の削除、訳語・用法の差異の調整、採録基準の精疎の統一化による追加・削除、漢字使用法の適正化、校正などの作業を進めた。その結果得られた19,105件の標準化原案に、新たに作製した動物分類表原案を加えて、B4版344頁の資料とし、その複製約180部を、各分担者、総括班員、日本動物学会評議員,学識経験者(青戸邦夫氏を含む),ならびに関係諸学会(日本植物学会、日本遺伝学会、理科教育用語委員会など)に配布した。配布者からの意見は各分担者のもとに集めた。また、日本動物学会大会総会,同評議員会に研究経過を報告し、生物科学ニュースによって学会員に周知せしめ、広く注意を渙起し意見の徴收・交換に努めた。 日本植物学会とは、両学会共通の採録英語で和訳に差のあるものを電算機出力し、得られた1,000余件54頁の対照リストをもとに、数回の合同会議によって用語の調整を行なった。 以上により集められた希望・意見・調整結果を踏まえて、10数回に及ぶ分担者・総括班会議によって全件19,105件を遂条審議し、訂正・追加・削除を行なった。また分類表についても專門家会議・アンケートを行なって改善に努めた。これと平行して、総括班・分担者で手分けして、旧学術用語動物学編との個別対比、遺伝学・農学用語との調整、その他関連学術用語集(生理学・薬学など)との対比検討を行なうと共に、全件一括の日本語アイウエオ順出力リストを、高校教科書、生物学辞典、国語辞典と対比して用語晋及度の考慮資料とした。 以上の結果を再び電算機に入力して最終案を作製し、そのコピー約150部を上述の各員に配布した上で、フィードバックによる微細な改訂を経て文部省学術情報課へ審査原案として提出する。
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