研究概要 |
文部省管轄の大学、研究機関、学協会等においてどのような学術データベースが作成され、どのように利用されているかを調査研究した。これは、情報の有効利用がわが国の学術研究の発展のために不可欠であり、また諸外国の同様なデータベースを利用するためにも、わが国の情報を利用しうる態勢を備える必要があるという認識にもとづいている。 調査は、(1)経済学,経営学,商学系 (2)医学,齒学,薬学系 (3)化学系の三分野について行った。 このため 40項目について質問する形の調査票を作成し、大学等662機関に配布して調査表を回收した。回收された調査票は、経済学系97,医学系 128, 化学系50,合計270であった。 この票を案内データベースの形として、あとでの分析に資するため、コンピュータ可読フアイルとした。 各分野別および綜合的分析の結果、この三つの代表的学術分野におけるデータベースの作成組織、その内容、経費の出所と金額、原データの入手方法とその加工方法、データベースの規模と更新・追加・入力方法、便用コンピュータ、入力と利用のマニュアル整備状況、データの網羅度、利用サービスの形態、利用資格、データの文字種別と文献・ファクトの別、データベース作成上の問題点などについて詳細にわたって現状を把握することができた。 これらの分析の結果、浮周りになった問題点および行政の立場からデータベースの構築と流通の促進のために採るべき施策として17項目の提言をまとめた。 本研究の成果は、べつにB5判約80ページの報告書として印刷配布した。
|