この研究は、実質的には58、59、60年度の3年計画で実施されたものであり、今年はその最終年度にあたる。研究の主目的は、家計の経済行動をカバーする分析用のデータ・ベースを作成することにあり、そのためのデータとしては(1)家計調査、(2)全国消費実態調査、(3)貯蓄動向調査、(4)就業構造基本調査、(5)農家経済調査、(6)社会生活基本調査、(7)労働力調査、(8)国勢調査が考えられる。今回の作業では(1)-(3)について、現在のデータを可能な限りデータベース化するとともに、その利用を可能とするための利用技術を開発した。これらのデータ・ベースは学術研究のための共同利用に供する予定である。 データ・ベースをより総合的に利用するための新らしい技術として、統計的マッチングがある。今年の研究では、作成されたデータ・ベースを利用して若干の実験をおこなった。
|