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交通災害におけるむちうち症の認定の実態

研究課題

研究課題/領域番号 60209003
研究種目

特定研究

配分区分補助金
研究機関金沢大学

研究代表者

永野 耐造  金沢大学, 医, 教授 (20073679)

研究期間 (年度) 1985
研究課題ステータス 完了 (1985年度)
配分額 *注記
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
1985年度: 2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
キーワード交通災害 / 後遺障害の認定 / むちうち症候群 / 外傷性頚部症候群
研究概要

交通災害後遺障害認定上の歪みは、所謂むちうち症に関連して多くみられる。本症についての判断基準作成上、基礎的資料を得るため、前年度に引き続き北陸3県における現状と実態について調査した。
石川県の昭和57,58両年度の人身事故発生件数は富山・福井各県の約2倍であるが、本症発生率(約20%)、後遺障害査定申請率(約4%)並びに認定率(約35%)は3県中最低で、後遺障害発生率(約6%)は最も低い。このような差異の原因を知るため、北陸3県の本症後遺障害査定215例および対照324例について検討した。
対照むち打ち症事例では約97%が1年以内に治癒しているが、後遺障害査定事例では症状固定まで1年以上のものが48%もあり、石川県では56%に達し遷延例が多い。入院率は、認定例では対照の約2倍で、県別にみると対照例で福井県がやや高率であるが、後遺障害査定例では著明な差異は認められなかった。実1日当り平均診療費は県別差異を示さないが、一件当り総診療費は対照例では福井県、14級認定例では石川県が高額であった。以上のように、石川県の本症後遺障害発生率は北陸3県中最低で、後遺障害査定事例の診療期間が最も長く、富山県ではその逆になっており、本症に対する医療側の対応の様相が県によりやや異なっていることが窺える。
成傷機転の観点から、本症における他部位の受傷について検討すると、追突以外の事故では特に車両中破、大破側で頭部顔面や四肢の合併宍傷率が高い。追突された場合には頚部単独受傷側が約40%にのぼった。本症後遺障害認定例中、車両破損中破、大破のものは56%あり、不認定例(同45%)や対照例(同30%)に比べ多い傾向がみられた。
上記調査に並行して北陸3県で交通外傷の診療にあたっている医師377名に対し一部面接を含めたアンケート調査の結果、本症についての無理解の指摘や補償体系見直しの要望などが寄せられている。

報告書

(1件)
  • 1985 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 賠償医学. No.2. (1985)

    • 関連する報告書
      1985 実績報告書
  • [文献書誌] 賠償医学. No.3. (1986)

    • 関連する報告書
      1985 実績報告書

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公開日: 1987-03-31   更新日: 2016-04-21  

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