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ゲーム木探索における発見的情報の利用に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 60210009
研究種目

特定研究

配分区分補助金
研究機関豊橋技術科学大学

研究代表者

今井 正治  豊橋技術科学大学, 工学部, 講師 (50126926)

研究期間 (年度) 1985
研究課題ステータス 完了 (1985年度)
配分額 *注記
1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
1985年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
キーワードゲーム木探索法 / 並列処理 / 速度向上比 / 加速異常 / 減速異常
研究概要

今年度は、ゲーム木探索の並列化に関する研究を中心に行った。その結果、次のような成果が得られた。
チェス、将棋、囲碁等の完全情報2人零和ゲームはminimaxゲーム木で表現され、ゲーム木を解くことで両者が最適な手を選んだ場合の結果を知ることができる。この目的のためにα-β法、SSS*法などの探索法が提案されている。これらの探索法を用いても、ゲーム木探索に要する計算量は、ゲーム木の高さに応じて急速に増加することは避けられない。そこで、複数の処理装置を持つ並列計算機を用いることにより、探索時間を減少させる方法が考えられる。
本研究では、それらをm台の処理装置を持つ並列計算機上で実行することを考え、並列計算機向きの5種類の並列探索法を提案した。また、これらの探索法の計算時間が処理装置の台数mとともにどのように変化するかを理論的に調べた。その結果、1台の処理装置の場合に対する速度向上比がmより大(加速異常)になり得ること、および1より小(減速異常)になり得ることが知られた。また、本論文で考察した5種類の探索法では減速異常は生じないことを証明した。
次に、探索法の全般的な挙動をシミュレーション実験によって評価した。その結果、処理装置の台数mの増加に伴い、計算時間が常に減少することは確認できたが、速度向上比はmよりかなり小さくなることも明らかになった。しかし、探索法によって、速度向上比にかなり変動がみられるので、並列化により適した探索法を工夫することで、速度向上比をさらに改善し得る可能性がある。本研究で試みた探索法の中では、有資格探索が探索時間の大きさと速度向上比の両方の観点から、他に比べ良い結果を与えることが知られた。

報告書

(1件)
  • 1985 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] 電子通信学会論文誌E. (1986)

    • 関連する報告書
      1985 実績報告書
  • [文献書誌] Int′l Conf.on Parallel Processing. (1986)

    • 関連する報告書
      1985 実績報告書
  • [文献書誌] 電子通信学会論文誌D. (1986)

    • 関連する報告書
      1985 実績報告書

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公開日: 1987-03-31   更新日: 2016-04-21  

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