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電子伝達機能をもつ新有機薄膜の合成とその応用

研究課題

研究課題/領域番号 60211012
研究種目

特定研究

配分区分補助金
研究機関東京工業大学

研究代表者

遠藤 剛  東京工業大学, 資源研, 助教授 (40016738)

研究期間 (年度) 1985
研究課題ステータス 完了 (1985年度)
配分額 *注記
1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
1985年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
キーワードビオロゲン / ビニルビオロゲン / カチオンラジカル / 高分子被膜電極 / 電子リレー / 近傍効果
研究概要

本研究ではビオロゲン構造が主鎖に直結した新しい高分子を合成し、その酸化還元挙動について検討した。
1.新規ビオロゲンモノマーの合成と重合
ビニル基がピリジン環に直結したビニルビオロゲン(Vi【V^(2+)】)を合成し、その重合を検討した結果、単独重合体およびアクリロニトリル(AN),メチルメタクリラート(MMA),ジメチルアクリルアミド(DMMA)との共重合体を得た。
2.新規ビオロゲンポリマーの酸化還元挙動
得られた水溶性ポリマーを亜ニチオン酸ナトリウムで還元し、その電子スペクトルによる検討からポリマー中のビオロゲンカチオンラジカル(【V^+】)は単独重合体では全て二量体を形成しているが、DMAAとの共重合体では完全に単量体として存在していることを見い出した。一方、水に不溶性の共重合体を金電極上にキャストし、高分子膜被履電極を作成し、その酸化還元挙動を検討した結果、【V^(2+)】→【V^+】にもとずく一電子還元ピーク電流値(【i_(pc)】)とポリマー中の【V^(2+)】導入率との関係で導入率が9mol%を超えると【i_(pc)】が異状に増大することを見い出した。またMMAとの共重合体を【Na_2】【S_2】【O_4】で還元し、IRを測定した結果、 MMAのエステル基のC=O基の吸収の消失が観察された。これは【V^(2+)】とエステル基の近傍効果により右記に示す電子リレーが起っている機構を新しく提出した。

報告書

(1件)
  • 1985 実績報告書
  • 研究成果

    (5件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (5件)

  • [文献書誌] Tetrahedron Lett.26-37. (1985)

    • 関連する報告書
      1985 実績報告書
  • [文献書誌] J.Polym.Sci.,Polym.Lett.Ed.23-8. (1985)

    • 関連する報告書
      1985 実績報告書
  • [文献書誌] J.Mol.Catal.32-3. (1985)

    • 関連する報告書
      1985 実績報告書
  • [文献書誌] J.Polym.Sci.,Polym.Chem.Ed.32-9. (1985)

    • 関連する報告書
      1985 実績報告書
  • [文献書誌] J.Polym.Sci.,Polym.Chem.Ed.32-9. (1985)J.Chem.Soc.,Chem.Commun.

    • 関連する報告書
      1985 実績報告書

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公開日: 1987-03-31   更新日: 2016-04-21  

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