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情報変換機能を有する合成糖ペプチド・脂質複合膜の設計

研究課題

研究課題/領域番号 60211015
研究種目

特定研究

配分区分補助金
研究機関京都大学

研究代表者

今西 幸男  京都大学, 工, 教授 (00025991)

研究期間 (年度) 1985
研究課題ステータス 完了 (1985年度)
配分額 *注記
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1985年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
キーワードポリアミドマイクロカプセル / 脂質二重層膜 / 糖ペプチド / レクチン / 蛍光分光法 / 人工細胞 / 情報変換 / 会合と凝集
研究概要

近藤らの方法に従い、界面重縮合法によりポリテレフタロイルピペラジンのマイクロカプセルを調製した。光学顕微鏡で観察すると、マイクロカプセルは直径5μmの球であり、一部歪んだカプセルも存有することが示された。ジミリストイルホスファチジルコリン(DMPC)リポソームを超音波照射法によって調製し、これをポリテレフタロイルピペラジンマイクロカプセル分散液に加えて、脂質膜を担持させた。これにより、細胞膜モデルとしてのリポソームの機械的強度を向上させ、合成高分子マイクロカプセルの生体適合性の向上を図った。この方法によれば、ポリアミド1mg当り250μgのDMPCが担持された。これに16-アントロイルオキシパルミチン酸を添加し、その蛍光偏光解消度の測定により、マイクロカプセルに担持された脂質膜は、リポソームと同様の二重層構造をとると考えられた。脂質が完全にマイクロカプセルの表面を覆ったとすると、脂質分子が1.5層の二重層膜を形成したことになる。ここへ下に示すケイ光プローブを有する合成糖ペプチド【S_0】と【S_5】を取り込ませ、レクチンの添加によるカプセル間の橋架けや、カプセル内での糖ペプチドの凝集を分光学的手法によって解析した。その結果、これらの系での糖ペプチドは、リポソーム系での糖ペプチドと類似の挙動を示し、マイクロカプセルの機能化に成功した。しかし、マイクロカプセルの表面を完全に脂質二重層膜で被覆できないこと、糖ペプチドは脂質膜にもポリアミド膜にも吸着・分配され、それぞれがレクチンと相互作用するなどの複雑性を示した。

報告書

(1件)
  • 1985 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] Polymer Journal. 17-1. (1985)

    • 関連する報告書
      1985 実績報告書
  • [文献書誌] アイオニクス. 12. (1985)

    • 関連する報告書
      1985 実績報告書
  • [文献書誌] 膜. 11-1. (1986)

    • 関連する報告書
      1985 実績報告書

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公開日: 1987-03-31   更新日: 2016-04-21  

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