研究課題/領域番号 |
60212007
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研究種目 |
特定研究
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 群馬大学 |
研究代表者 |
坂西 明郎 群馬大学, 工, 教授 (20011629)
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研究期間 (年度) |
1985
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研究課題ステータス |
完了 (1985年度)
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配分額 *注記 |
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1985年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
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キーワード | 脂質 / リポソーム / 高圧 / 相転移 / 膜 / 臨界現象 |
研究概要 |
1.実験方法 (1)リポソームの調製方法 リポソーム懸濁液の調製時間を大巾に短縮して、さらに濃度を上げて精度向上を計った。また、試料保存の際インキュベーションを転移点近く(25℃)で行った結果、濃度30mg/mlで540nmの光透過率で0.90〜0.92のリポソーム懸濁液が得られた。 (2)高圧下における測定方法 高圧下で測定できる音速セルをさらに小型化し、電極そう入部分にスゥエージロックを使用し取扱いを簡単化した。その結果、さらに設計上可能な圧力範囲が拡大した。 2.実験結果 大気圧下での測定をさらに転移温度附近で細かく温度を変化させて行った。その結果は、転移温度が25℃と従来のもの(24℃)とは異ったが、これはマルチ・ラメラと今回のシングル・ラメラとの相異によるものかも知れない。 高圧下では、転移温度以下の温度25°〜28℃で1℃毎に温度を固定して音速と密度の圧力依存性をさらに詳しく調べた。転移圧力は、1℃毎に50気圧毎高圧側にシフトした。この内26℃でのデータは昨年度のものに一致した。温度が高くなるにつれて、転移の巾は増加した。 3.理論的考察 Priest-Sug【a!´】rの理論を数値的に解析した。比容と圧縮率の温度転移と圧力転移について、計算結果を上記実験と比較した結果、定性的にはほぼ一致したものの、定量的には前者で2%程度後者では可成の相異が見られた。全体に転移の様子が、実験では理論よりなだらかで、特に圧力転移で顕著であった。
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