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酵母細胞におけるリン脂質の生合成とアセンブリー

研究課題

研究課題/領域番号 60214002
研究種目

特定研究

配分区分補助金
研究機関群馬大学

研究代表者

山下 哲  群馬大学, 医, 教授 (50025623)

研究期間 (年度) 1985
研究課題ステータス 完了 (1985年度)
配分額 *注記
1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
1985年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
キーワードリン脂質合成 / 酵母 / 遺伝子クローニング / ホスファチジルエタノールアミンメチル化経路 / ホスファチジルイノシトール合成酵素遺伝子 / ホスファチジルセリン合成酵素遺伝子
研究概要

膜タンパク質は生合成された後、膜に組み込まれリン脂質と会合してその機能を発現する。したがってリン脂質の生合成とアセンブリーの調節を明らかにすることは極めて重要であるにもかかわらずまだ充分に解明されたとはいえない。本研究は真核生物型のリン脂質合成経路を有する酵母の合成系を分子生物学的に解析し、上記問題の解明をはかったもので、得られた成果はつぎのように要約される。
1. ホスファチジルエタノールアミンメチル化経路の調節機構。
メチル化経路変異株を用いて遺伝的相補により酵素遺伝子のクローニングを行なった。二種類の遺伝子が得られ、一つはホスファチジルエタノールアミン(PE)メチルトランスフェラーゼ欠損株を相補し酵素活性を回復させたのでPEメチルトランスフェラーゼ遺伝子と同定された。他方はPEメチルトランスフェラーゼのみならずホスファチジルモノメチルエタノールアミンメチルトランスフェラーゼの欠損をも相補し両活性を回復させたので両酵素活性を有する酵素遺伝子と考えられた。酵素タンパクは206アミノ酸から成り分子量は23.2Kと予想された。Kyte-Doolittle解析から酵素は疎水性タンパクと推定され、膜局在性であるという事実をよく説明した。
2. ホスファチジルイノシトール(PI)合成酵素遺伝子、およびホスファチジルセリン(PS)合成酵素遺伝子の構造解析。
両酵素は共に反応の過程で中間体としてホスファチジル酵素を生ずル近縁酵素である。欠損株を用いて両酵素遺伝子を單離し、構造解析を行なったところ両酵素にはアミノ酸配列が極めて類似した領域が存在し、しかもその領域は大腸菌のホスファチジルグリセロールリン酸合成酵素にも存在することが示され、酵素の活性発現に関係する部分と推定された。以上の結果は従来全く知見のなかった真核生物リン脂質合成系の調節を遺伝子レベルで追求する手がかりを与えるものである。

報告書

(1件)
  • 1985 実績報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] Eur.J.Biochem.143-2. (1984)

    • 関連する報告書
      1985 実績報告書
  • [文献書誌] Biochim.Biophys.Acta. 796-1. (1984)

    • 関連する報告書
      1985 実績報告書
  • [文献書誌] Biochim.Biophys.Acta. 796-1. (1984)

    • 関連する報告書
      1985 実績報告書
  • [文献書誌] J.Bacteriol.166-1. (1986)

    • 関連する報告書
      1985 実績報告書

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公開日: 1987-03-31   更新日: 2016-04-21  

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