• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

ハーダー腺の複合脂質生合成の調節機構

研究課題

研究課題/領域番号 60214005
研究種目

特定研究

配分区分補助金
研究機関東京大学

研究代表者

脊山 洋右  東京大学, 医, 教授 (90010082)

研究期間 (年度) 1985
研究課題ステータス 完了 (1985年度)
配分額 *注記
1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
1985年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
キーワードアシル転移酵素 / ハーダー腺 / ミクロソーム / アシル-CoA / 複合脂質
研究概要

【目的】本研究はハーダー腺という脂質代謝の盛んなモデル臓器の持つ特異性を生かして複合脂質の合成とアセンブリーの調節機構を明らかにすることを目的とするが、本年度はアシル転移酵素のレベルでの調節機構に焦点を絞って研究を進めた。
【方法】モルモットのハーダー腺からグリセロール-3-リン酸(G-3-P)アシル転移酵素を抽出・精製して、その酵素学的特異性を調べた。特にDTNBによる阻害実験から肝臓の酵素との相違を検討した。
【結果】モルモットハーダー腺ミクロソームには、肝より高いアシル転移酵素活性が認められ、この組織で活発な脂質合成が行われていることが明らかとなった。さらに、ハーダー腺ミクロソームにはDTNBに対する感受性を異にする二種類の酵素が存在することがわかった。DTNB耐性型が主要であり、このタイプの酵素は熱処理に対しても安定で、パルミトイルCoAのみを基質として用い、ジヒドロキシアセトン-Pで阻害される。第二のタイプの酵素はDTNBで阻害され、リノール酸、アラキドン酸を含む広範なアシルCoAを基質として用いる。ジヒドロキシ-Pでは全く阻害を受けない、以上の実験事実から、ハーダー腺ミワロソームには肝臓とは異り二種類の酵素が存在し、両者共ミトコンドリアからの混入によるものでないことも明らかになった。
【考察】細胞膜の重要成分である複合脂質生合成の最初のステップは可溶性画分にある脂肪酸合成酵素であり、この段階における調節機構は既に明らかにした。本年度の研究により二種類のアシル転移酵素の性質が明らかになった。 両者の役割分担は現在不明であるが、少量とはいえ外来の脂肪酸を基質とする酵素が存在することは、各種複合脂質に特有な脂肪酸組成を与える上で、外来脂肪酸の膜透過機構や、脂肪酸合成酵素との直接共役が重要な意味を持っていることを示唆するものとして興味深い。

報告書

(1件)
  • 1985 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 脂質生化学研究. 27. (1985)

    • 関連する報告書
      1985 実績報告書
  • [文献書誌] 生化学. 57-8. (1985)

    • 関連する報告書
      1985 実績報告書

URL: 

公開日: 1987-03-31   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi