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細胞分化に伴う糖脂質の変化

研究課題

研究課題/領域番号 60214011
研究種目

特定研究

配分区分補助金
研究機関東京医科歯科大学

研究代表者

飯田 静夫  東京医科歯科大学, 医, 教授 (00009987)

研究期間 (年度) 1985
研究課題ステータス 完了 (1985年度)
配分額 *注記
1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
1985年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
キーワード糖脂質 / 分化 / フレンド白血病細胞
研究概要

マウスのフレンド白血病細胞は培地に種々の薬物を添加すると分化が誘導され、ヘモグロビンを産生するようになり、この時増殖は停止することが知られている。またこの細胞はマウスに接種すると腫瘍を形成する。これらの分化や腫瘍形成に伴う糖脂質の変化を明らかにするため、培養フレンド細胞,ジメチルスルホキシドで分化を誘導した各時期の細胞,ジメチルスルホキシド耐性株細胞,及びマウスの皮下に接種して生じた腫瘍について糖脂質の分析を行った。
中性糖脂質としては培養細胞では、セラミドモノヘキソシド及びセラミドジヘキソシドが共通の主要成分であった。一方腫瘍では、グロボシド,フォルスマン糖脂質,アシアロ【G_(M1)】等の糖鎖の長い糖脂質が主要成分となっていた。酸性糖脂質であるガングリオシドの組成は、培養細胞の分化に伴い変化することが確認された。即ち未分化の細胞は、【G_(M3)】,【G_(M2)】,【G_(M1)】,【G_(D1a)】を含んでいたが、ジメチルスルホキシドで分化誘導させた細胞では【G_(D1a)】と【G_(M1)】とが主要成分であり、【G_(M3)】や【G_(M2)】はほとんど検出されなかった。ヘモグロビン産生細胞の数はジメチルスルホキシド添加後2日では全細胞の約20%、4日で約50%であり、最終的には6日で90%以上となるが、ガングリオシドの組成は2日目では未分化のものと大差はないが、4日目では【G_(M3)】,【G_(M2)】がほとんど検出されなくなった。またジメチルスルホキシド耐性株は、ジメチルスルホキシド存在下で6日間培養しても上述のような変化は認められなかった。腫瘍は【G_(M3)】,【G_(M2)】,【G_(M1)】,【G_(D1a)】のいずれの成分をも含み、さらに未同定の成分を多く含んでいた。またシアル酸としては、N-アセチル,N-グリコリルのいずれもが検出され、さらにO-アシル基の存在も示唆された。
以上の結果より、分化に伴いガングリオシドの糖鎖の短いものが消失し、糖鎖の長いものの割合が増加することが示された。

報告書

(1件)
  • 1985 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 生化学. 57-8. (1985)

    • 関連する報告書
      1985 実績報告書

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公開日: 1987-03-31   更新日: 2016-04-21  

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