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糖尿病における食物繊維とオリゴ糖添加食品の効果:ホルモン動態と酵素レベルの検討

研究課題

研究課題/領域番号 60216003
研究種目

特定研究

配分区分補助金
研究機関筑波大学

研究代表者

山下 亀次郎  筑波大学, 臨医, 助教授 (80015982)

研究期間 (年度) 1985
研究課題ステータス 完了 (1985年度)
配分額 *注記
1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
1985年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
キーワード糖尿病 / ストレプトゾトシン糖尿病ラット / 食物繊維 / フラクトオリゴ糖 / 血糖値 / 血清総コレステロール / アポ蛋白 / HMG-CoA還元酵素
研究概要

1.健常者と糖尿病患者各8名にグルコース75g負荷(GTT),GTT+メイオリゴ(フラクトオリゴ糖(FO糖)55%,グルコース,果糖,蔗糖含有)15gの同時投与,メイオリゴ15g投与+30分後にGTT,FO糖6.6g投与+30分後にGTTの4種類の試験を同一人に行い、血糖値、血中インスリン動態を検討した。健常者のGTTでは30分をピークとした血糖曲線とインスリン値を示し、メイオリゴとGTTの同時投与でも類似の結果を得た。一方メイオリゴを前投与した場合、血糖上昇は有意に低く、同時にインスリン分泌も低値を示した。糖尿病の場合にも類似の結果を得た。以上よりメイオリゴの投与によりcepharic phaseと思われるインスリン分泌が認められ、その後の糖代謝に影響を与えることが示唆された。2.糖尿病治療における食物繊維とFO糖摂取の意義について発表してきたが、今年度我々はグアガムとFO糖の比較的少量の同時摂取の影響について検討した。コントロール不十分な糖尿病患者10例にグアガム3g,FO糖1.2gを毎日1回ないし2回,2週から4週間投与し、前後で空腹時血糖値,血清脂質,各種アポ蛋白を測定した。空腹時血糖値は平均38mg/dl、血清総コレステロール値は平均19mg/dlの有意の低下を認めた。アポ蛋白AIの増加とアポ蛋白Bの減少が認められ、LDLとHDLの変動を推測させた。以上より少量のグアガムとFO糖の摂取は両者の相加的以上の効果が期待でき、糖尿病代謝の改善に有効性が示唆された。3.ストレプトゾトシン糖尿病ラットの小腸および肝臓組織ミクロゾーム画分をつくりコレステロール合成における律速酵素HMG-CoA還元酵素活性を測定した。特に血糖300mg/dl以上の高血糖状態では肝の本酵素活性の上昇が認められ、糖尿病状態特に高血糖がコレステロール生合成に影響を与えることが認められ、糖尿病の糖質・脂質代謝異常の関連から注目され、そのメカニズムについて検討をつづけている。

報告書

(1件)
  • 1985 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Peptide hormone in pancreds. 5. (1986)

    • 関連する報告書
      1985 実績報告書
  • [文献書誌] 日本栄養・食糧学会講演要旨集(抄録). (1986)

    • 関連する報告書
      1985 実績報告書

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公開日: 1987-03-31   更新日: 2016-04-21  

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