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生体リズムからみた食品の栄養機能

研究課題

研究課題/領域番号 60216019
研究種目

特定研究

配分区分補助金
研究機関愛媛大学

研究代表者

斉藤 昌之  愛媛大学, 医, 助教授 (80036441)

研究期間 (年度) 1985
研究課題ステータス 完了 (1985年度)
配分額 *注記
1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
1985年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
キーワード生体リズム / コルチゾール / 経腸栄養 / 食品
研究概要

各種の生理・生化学的機能が摂食時刻に一致して予知的変動をおこし、摂食パターンに同調した日内リズムとして発現するという、前年度の動物実験での研究成果を踏まえて、今年度は、ヒトの日内リズムと栄養摂取パターンとの関係を明らかにする目的で、非経口栄養法を受けている患者を対象として、栄養投与スケジュールを変えて血中副腎皮質ホルモン(コルチゾール)リズムの消長を調べた。
口腔外科領域の手術後、成分栄養液を鼻腔ゾンデを通じて十二指腸内に投与されている患者12名を2群に分けて、一方を連続投与群、他方を周期投与群とした。前者では、栄養液を1日24時間持続的に50〜100Kcal/時の速度で投与したが、後者では、1日のうちで午前7時から午後11時までの16時間のみに限って77〜120Kcal/時の速度で投与した。これらの投与スケジュールを1〜7週間(平均2週間)続けた後、3〜6時間毎に採血して血中コルチゾール濃度を測定した所、周期投与群では午前7時にピークとなるほぼ正常に近い日内リズムが認められた。しかし、連続投与群では、コルチゾールは1日中ほぼ一定値となり、日内リズムは消失していた。
次に、中枢神経障害により意識レベルが低下している者12名について、同様の経腸栄養スケジュールを施行した。これらの被験者では一般的な活動リズムはほとんど失われており、連続投与を行うとコルチゾールのリズムも認められなかった。しかし、周期投与では早朝にピークとなるほぼ正常のリズムが維持されていた。
これらの結果は、ヒト血中コルチゾールの日内リズムが栄養摂取パターンによって同調発現されるものであることを示している。このような栄養摂取の作用は他の日内リズムについても及ぶと予想され、より有効な非経口栄養法の確立と併せて今後の研究課題である。

報告書

(1件)
  • 1985 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 栄養日本. 28-11. (1985)

    • 関連する報告書
      1985 実績報告書

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公開日: 1987-03-31   更新日: 2016-04-21  

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