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ハンチントン舞踏病の発症機構に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 60217005
研究種目

特定研究

配分区分補助金
研究機関三重大学

研究代表者

辻村 良太郎  三重大学, 医, 講師 (30024756)

研究期間 (年度) 1985
研究課題ステータス 完了 (1985年度)
配分額 *注記
1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
1985年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
キーワードハンチントン舞踏病 / カイニン酸受容体 / イオンチャンネル / 内在性抑制物質 / ラット脳
研究概要

生体にとって異物であるカイニン酸に対し、高親和性の結合部位が脳のシナプス膜に存在する。この事実はカイニン酸様物質が脳内に存在し、同時にその物質を制御する物質も共存するため、カイニン酸様物質の毒性発現が抑制され、グルタミン酸作動糸ニューロンシナプスでの電気信号の伝達が正常に作動していると考えられる。しかしそのような内在性抑制物質が欠損していると、シナプスでの伝達機構が正常に作動せず脳神経疾病が発症するのではないかとの作業仮説を立て、脳内に存在するかもしれないカイニン酸受容体に対する内在性抑制物質の検索を始め、そのような抑制物質がラット脳に存在することを確認した。この物質は熱に安定な低分子の塩基性ペプチドで、trypsin及びα-chymotrypsinに抵抗性のある物質である。この物質の脳における局在及び生理的作用機序は不明であるが、その作用機序を電気生理学的に解析することはハンチントン舞踏病の発症機構解明の糸口になる。
私は電気生理学的分析系として、ラット脳mRNAをアフリカツメガエルの卵母細胞に注入し、グルタミン酸受容体並びにカイニン酸受容体を卵母細胞膜上に誘導し、培養液にグルタミン酸とそのアナログ並びに上記の内在性抑制物質を加え、電気生理学的に内在性抑制物質の作用機序を解明しようとしている。今回、その第一歩としてアフリカツメガエルの卵母細胞膜の電気特性を検索した。アフリカツメガエルの卵母細胞の静止膜電位は-52〜-56mVで、静止状態に於て【K^+】イオンだけでなく、【Na^+】イオン及び【Cl^-】イオンも透過する。グルタミン酸及びそのアナログは【10^(-3)】Mの高濃度でも殆んど靜止膜電位に影響をあたえなかった。従って、ラット脳mRNAを注入したアフリカツメガエルの卵母細胞のグルタミン酸及びそのアナログに対する反応は、ラット脳mRNAにより誘導された受容体並びにイオンチャンネルの反応と考える事が出来る。

報告書

(1件)
  • 1985 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] K.ノウJ.Biochemistry.

    • 関連する報告書
      1985 実績報告書

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公開日: 1987-03-31   更新日: 2016-04-21  

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