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大脳基底核におけるCa^<2+>の役割に関する基礎的研究

研究課題

研究課題/領域番号 60217011
研究種目

特定研究

配分区分補助金
研究機関熊本大学

研究代表者

宮本 英七  熊本大学, 医, 教授 (50109659)

研究期間 (年度) 1985
研究課題ステータス 完了 (1985年度)
配分額 *注記
1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
1985年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
キーワードドーパミン / チロシン水酸化酵素 / 【Ca^(2+)】 / カルモデュリン依存性プロテインキナーゼ / モノクローン抗体 / 脳 / 脳内分布 / 線条体
研究概要

大脳基底核疾患の病因、病態についてはまだ不明の点が多い。この部位に存在するドーパミンの生合成はカテコールアミンの律速段階酵素であるチロシン水酸化酵素によって調節されている。チロシン水酸化酵素の活性調節には、從来から、cAMP依存性プロテインキナーゼによる反応が知られている。最近、脳内に新しい【Ca^(2+)】、カルモデユリン依存性プロテインキナーゼの存在することを見出し、均質な状態にまで精製した。本酵素はチロシン水酸化酵素の活性化にも関与することが明らかにされた。本研究では、脳【Ca^(2+)】、カルモデユリン依存性プロテインキナーゼのモノクローン抗体を作製し、その性質について検討した。さらに、酵素の脳内分布を検索した。1)BALB/Cマウスの腹腔内に、精製酵素と百日咳死菌体の混合溶液を2週間毎に1回、3ヶ月間注射した。血清中の抗体価を確認後、常法に從い、細胞融合、クローニングして抗体を得た。得られた抗体は抗Ig【G_1】,Ig【G_2】a,Ig【G_2】bとは反応せず、抗IgMと反応した。從って、作製したモノクローン抗体はIgGではなくIgMと結論された。2)作製したモノクローン抗体は脳【Ca^(2+)】,カルモデユリン依存性プロテインキナーゼの49Kサブユニットとのみ反応し、60Kサブユニットとは反応しなかった。3)精製酵素をあらかじめ自動リン酸化した後、酵素の免疫沈殿反応を行なった。49K蛋白質のほかに、60K蛋白質が沈殿した。作製したモノクローン抗体は49K蛋白質とのみ交又反応したが、60K蛋白質も酵素のサブユニットと考えられた。4)ラット脳を6個所の部位に分け、ホモジェネイトの上清分画をDEAE-セルロース,カルモデュリン親和性力ラムを用いて調製し、イムノブロッティング法を用いて検索した。調べたいずれの部位においても、49K蛋白質は主たる蛋白質バンドの1つとして存在した。海馬、線条体に高く、ついで、大脳,小脳,視床下部,中脳十延髄の順であった。

報告書

(1件)
  • 1985 実績報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] Journal of Neurochemistry. 44-3. (1985)

    • 関連する報告書
      1985 実績報告書
  • [文献書誌] Journal of Neurochemistry. 45-1. (1985)

    • 関連する報告書
      1985 実績報告書
  • [文献書誌] Journal of Biochemistry. 98-2. (1985)

    • 関連する報告書
      1985 実績報告書
  • [文献書誌] 神経化学. 24-1. (1985)

    • 関連する報告書
      1985 実績報告書

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公開日: 1987-03-31   更新日: 2016-04-21  

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