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クロイツフエルト・ヤコブ病発症因子の解明

研究課題

研究課題/領域番号 60217016
研究種目

特定研究

配分区分補助金
研究機関北里大学

研究代表者

玉井 洋一  北里大学, 医, 助教授 (80050441)

研究期間 (年度) 1985
研究課題ステータス 完了 (1985年度)
配分額 *注記
1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
1985年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
キーワードクロイツフェルト・ヤコブ病 / 亜急性海綿状脳症 / 発症因子 / 亜細胞分画
研究概要

亜急性海綿状脳症(以下SSEと略す)の発症機序を明らかにする手段の一つとして、発症動物脳における発症因子の細胞内局在性を検索してきた。昨年度の本特定研究において発症因子がミクロソーム画分に高濃度に存在することを示唆するデータを得たが、本年度は、その後の研究結果を報告するとともに、我々の研究室においてヒトのクロイツフェルト・ヤコブ病(以下CJDと略す)をマウスへ伝播することに成功したので報告する。
1)SSEマウス脳の庶糖密度勾配遠心法により調製した5つの顆粒画分と可溶画分のうち、ミクロソーム画分は最も高い感染能を示した。発症因子数の細胞内分布をタンパク質量を基礎として換算すると、ミクロソームにおける発症因子数を1000とした場合の相対分布は神経終末とミエリンが400、ミトコンドリアと核が40であった。これらの係数に潜伏期間と発症率のfactorを考慮すると、発症因子がミクロソーム画分に局在することが明らかとなった。次にミクロソーム画分の組織化学及び電顕的検索を行った。ミクロソームをDylon染色した結果、アミロイド陽性物質が散見されたが、ネガティブ・ステンによる電顕検索ではSAF様の桿状構造は見出されなかった。以上の結果からミクロソーム画分が示す感染性と桿状構造との間に直接的な関係は証明されなかった。
2)臨床的にCTDと診断された2例の患者脳のホモジネートをマウス脳内に接種し、1例は433日目、他の1例は856日の潜状期間で伝播させることに成功した。最初の1例は更にマウスへ継代接種し、178日目でSSEが発症することを確認した。いずれのマウスも組織学的に脳の海綿状態を確認している。

報告書

(1件)
  • 1985 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 老年精神医学. 2-2. (1985)

    • 関連する報告書
      1985 実績報告書
  • [文献書誌] 生化学. 57-9. (1985)

    • 関連する報告書
      1985 実績報告書

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公開日: 1987-03-31   更新日: 2016-04-21  

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