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視床下部神経回路網の分化と異常と神経伝達物質の受容体

研究課題

研究課題/領域番号 60217017
研究種目

特定研究

配分区分補助金
研究機関順天堂大学

研究代表者

新井 康允  順天堂大学, 医, 教授 (50053004)

研究期間 (年度) 1985
研究課題ステータス 完了 (1985年度)
配分額 *注記
1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
1985年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
キーワード視床下部 / 神経回路網 / 神経伝達物質受容体 / 脳移植 / シナプス形成 / チロシン水酸化酵素
研究概要

出生後24時間以内の雌ラットの円側視束前野(POA)を内径0.7mmのステンレスチューブで打抜き、その脳組織片を2-3ヶ月齢と老齢ラットの第3脳室内に移植した。移植時の新生ラットのPOAの神経網は未発達で、シナプス数は極めて少く、その構造も未熟であったが、移植片は宿主脳内で成長し、シナプス数は新生ラットのPOAの約10倍に達し、そのうちで幹シナプスは7倍、棘シナプスは20倍に増加した。老齢ラットの第3脳室に新生ラットのPOAを移植した場合でも、移植片のニューロンやニューロピルの成長はいちじるしく、シナプス数も成熟ラットの場合とほとんど有意差がないほど増加した。このことは、老齢ラットの脳内は移植環境として2-3ヶ月齢ラットとさほど差がないことを示している。また、移植組織中のシナプス数が著しく増加したことは、移植組織中で多数の神経回路の新生が起ったことを示している。現在のところ、移植片由来のものと、宿主由来のものとを区別する有効な手段はない。そこで、移植片中のニューロンに特異的なマーカーをさがす目的で、多数のニューロペプチドやチロシン水酸化酵素などの免疫組織化学を用いて、陽性ニューロンの細胞体や軸索を検索した。その結果、視床下部の内側底部を移植した場合、移植後2ヶ月して、β-エンドルフィン、met-エンケファリン、P物質、ニューロペプチドYなどが陽性で、また、チロシン水酸化酵素陽性の細胞体や軸索が多数認められた。そして、一部は宿主組織へのびているのがみとめられた。これらのマーカーを用いて、移植組織のニューロンの成長と神経回路網形成に対する受容体の阻害剤や刺激剤の効果を検討している。脳移植はin vivoの培養系として、移植ニューロンの成長と神経回路形成に対する薬物の効果を見るのに役立つと思われる

報告書

(1件)
  • 1985 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] Brain Research. 347. (1985)

    • 関連する報告書
      1985 実績報告書
  • [文献書誌] Neuroscience Research. (1985)

    • 関連する報告書
      1985 実績報告書
  • [文献書誌] 自律神経. 22. (1985)

    • 関連する報告書
      1985 実績報告書

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公開日: 1987-03-31   更新日: 2016-04-21  

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