• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

ホルモン及びその他の腫瘍抗原の診断及び治療への応用に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 60218013
研究種目

特定研究

配分区分補助金
研究機関京都大学

研究代表者

井村 裕夫  京都大学, 医, 教授 (10025570)

研究期間 (年度) 1985
研究課題ステータス 完了 (1985年度)
配分額 *注記
20,000千円 (直接経費: 20,000千円)
1985年度: 20,000千円 (直接経費: 20,000千円)
キーワード腫瘍マーカー / ホルモン / 糖脂質 / オンコジーン / EGFレセプター
研究概要

がんの新しい診断法を見出すため、腫瘍の産生するホルモンやその他の抗原物質の測定を行うとともに、そのメッセンジャーRNA(mRA)の検出を試みた。無選択的に集めた腫瘍でcorticotropin-releasing factor(CRF)を測定すると、いくつかの腫瘍で検出された。またこれら腫瘍からはCRFのmRNAを検出することができ、腫瘍がたしかにCRFを産生していることを証明しえた。しかし腫瘍mRNAと正常組織mRNAには相異がなかった。一方腫瘍は副腎皮質刺激ホルモン(ACTH)を産生するが、その前駆体のmRNAには腫瘍と正常下垂体で相違を認め、このような相違が生ずる理由を明らかにした。次に腫瘍の糖脂質に対する単クローン抗体(FH-6)を用いて血中抗原の測定を行い、肺がん、消化器のがんで20〜42%に陽性であり、とくに腺がんのマーカーとしてある程度使用できることを確めた。血中抗原物質の本体はなお明らかでないが、ムチン様糖蛋白と考えられる。次にオンコジーンの腫瘍における発現が、がん診断に役立つか否かを明らかにするため、再生肝、実験肝がん、ヒトの肝がんにおけるc-myc遺伝子の発現を、そのmRNAを検出することにより調べた。その結果再生肝では一過性にc-mycのmRNAが増加すること、化学物質で生じた肝がんやヒト肝がんではc-mycのmRNAの増加があることを認め、將来診断へ応用できる可能性が示唆された。また腫瘍の増殖に関与する可能性のある上皮成長因子(EGF)のレセプターと腫瘍の関係を甲状腺がんについて検討した。その結果乳頭状腺がんでEGFレセプターが多い傾向が認められた。EGFレセプターの増加と腫瘍の増殖の関係については現在検討中である。

報告書

(1件)
  • 1985 実績報告書
  • 研究成果

    (5件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (5件)

  • [文献書誌] FEBS Lett.19. (1985)

    • 関連する報告書
      1985 実績報告書
  • [文献書誌] Endocrinology. 117. (1985)

    • 関連する報告書
      1985 実績報告書
  • [文献書誌] J.Endocrinol.107. (1985)

    • 関連する報告書
      1985 実績報告書
  • [文献書誌] Jap.J.Cancer.Res.75. (1985)

    • 関連する報告書
      1985 実績報告書
  • [文献書誌] Oncologia. 12. (1985)

    • 関連する報告書
      1985 実績報告書

URL: 

公開日: 1987-03-31   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi