• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

ヒトIL-2レセプターとその誘導因子(IL-2-R誘導因子)の遺伝子解析

研究課題

研究課題/領域番号 60218014
研究種目

特定研究

配分区分補助金
研究機関京都大学

研究代表者

淀井 淳司  京都大学, 医, 助手 (80108993)

研究期間 (年度) 1985
研究課題ステータス 完了 (1985年度)
配分額 *注記
10,000千円 (直接経費: 10,000千円)
1985年度: 10,000千円 (直接経費: 10,000千円)
キーワードIL-2レセプター(IL-2-R) / リンフォカイン / IL-2-R誘導因子 / ATL
研究概要

1.IL-2-R遺伝子配列をATL細胞株と正常組織ゲノム間で比較、構造遺伝子及び5′プロモーター領域に異常を認めず。
2.ヒトNK細胞株YTと、HTLV-I(+)T細胞株EDのIL-2-R遺伝子発現へのIL-2、ADFの効果を検討した。IL-2-RmRNA量は、IL-2、ADFのいずれによっても増加したが、両者の存在下で最大の発現を示した。IL-2ではmRNAの増加に反して、YT細胞の細胞表面のIL-2-Rは強くDown-regulateされる。YT細胞では高親和性IL-2-Rの割合が高く、かつ高親和性IL-2-Rが低親和性IL-2-Rに比べて5〜10倍速い速度でプロセスされる事に起因すると思われる。
3.ADFでの刺激後1時間以内に一過性のC-Mycの発現増強が見られ、それに続発して3〜4時間でIL-2-RmRNAの増加が起きる。
4.PMAでもIL-2-RmRNAの増加が起きるが、IL-2、ADFでの場合と異なりIL-2-R分子のリン酸化を伴う。またYT細胞ではadenylate cyclaseを直接活性化するforskolinでもIL-2-RmRNAの増加が認められる。 【^(125)I】-IL-2の結合試験により、ADFやforskolinにより誘導されるIL-2-Rは高親和性、他方PMAによる誘導では低親和性レセプターが多い事が確認された。IL-2-R細胞質内ドメインのセリン残基のリン酸化がIL-2-Rの機能を修飾する事が示唆された。
5.ATL-2細胞株の無血清培養上清を濃縮、ゲル瀘過、Red-Seph、更にHPLCシステムでのDEAE,RPC,HPHTカラム等を用いてADFを精製した。ADF遺伝子の同定のため、精製ADFのN末端アミノ酸部分配列を解析し対応する合成ヌクレオチドプローベを作製、ATL細胞株のcDNAライブラリーでスクリーニング中である。
6.IL-1α、βにもIL-2-R誘導活性が確認されたので、蛋白、遺伝子レベルでADFとの異同を検討中。

報告書

(1件)
  • 1985 実績報告書
  • 研究成果

    (5件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (5件)

  • [文献書誌] J.Immunol.134-3. (1985)

    • 関連する報告書
      1985 実績報告書
  • [文献書誌] J.Immunol.135-6. (1985)

    • 関連する報告書
      1985 実績報告書
  • [文献書誌] J.Exp.Med.161-May. (1985)

    • 関連する報告書
      1985 実績報告書
  • [文献書誌] J.Exp.Med.162-Dec. (1985)

    • 関連する報告書
      1985 実績報告書
  • [文献書誌] Nucl.Acids Res.13-5. (1985)

    • 関連する報告書
      1985 実績報告書

URL: 

公開日: 1987-03-31   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi