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B型肝炎ウイルスゲノムの分子生物学的研究

研究課題

研究課題/領域番号 60218017
研究種目

特定研究

配分区分補助金
研究機関大阪大学

研究代表者

松原 謙一  大阪大学, 国立大(その他), 教授 (20037394)

研究期間 (年度) 1985
研究課題ステータス 完了 (1985年度)
配分額 *注記
25,000千円 (直接経費: 25,000千円)
1985年度: 25,000千円 (直接経費: 25,000千円)
キーワードB型肝炎ウイルス / 宿主DNAとの結合 / ユニークな組込み / 染色体の組込み部位 / 肝癌のオンコジン
研究概要

1、肝がん患者の手術試料よりONAを得、そこに組み込まれているB型肝炎ウイルスゲノムについて、昨年度の研究をさらに進展させた。合計14例の組込みについて解析を行い、次の三点を観察した。
(1)染色体への組込みにさいし、ウイルスは、高頻度に、ゲノム中のユニークな部位を使って組換えを起こす。 14例から解析できた 22結合点のうち8例が、いわゆる末端くり済し配列を用いていた。また、組込まれたウイルスゲノムには折り済し構造をとったものが少くないが、それらの過半数も、既存のウイルスゲノムに第二のウイルスゲノムが末端くり返し配列を用いて挿入されたと考えて良いことを示した。
(2)これに対し、組込みを受ける宿主染色体にはユニークな部位は認められず、仮にそれがあるとしても、かなり多数であることが明らかになった。 ウイルスゲノム挿入の起きた染色体をセルソーターを用いて同定したが、特定の染色体に組込みが集中するという可能性も認められなかった。
(3)ウイルスが一旦組込まれた後に、宿主染色体に広汎な再編を起こす例が少なからず存在すると考えざるを得ない各種の結果を得た。
2.これらの解析は、肝がん発症の引金となるウイルスゲノムのふるまいについては知見を与えるが、がん化過程そのものについては知見を与えない。 そこで次に、B型肝炎抗厚陽性の肝癌試料から、常法に従ってトランスホーム能のあるDNA検出を試みた。 7例試料より4例の陽性DNAを得、そのうち2例は同一遺伝子であることを明らかにした。 つまり、此のタイプの肝癌に、かなり変頻度に検出できる活性型オンコジンのあることを示唆している。 此の遺伝子は既知の総てのオンコジンとハイブリッド形成をせず、新しい種類である。

報告書

(1件)
  • 1985 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] 第8回日本分子生物学会年会講演. (1985)

    • 関連する報告書
      1985 実績報告書
  • [文献書誌] 第58回日本生化学会年会講演. (1985)

    • 関連する報告書
      1985 実績報告書
  • [文献書誌] Cold Spring Harbor Workshop Hepatitis Viruo 講演. (1985)

    • 関連する報告書
      1985 実績報告書

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公開日: 1987-03-31   更新日: 2016-04-21  

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