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人癌増殖局所における免疫応答の解析

研究課題

研究課題/領域番号 60218030
研究種目

特定研究

配分区分補助金
研究機関札幌医科大学

研究代表者

菊地 浩吉  札幌医科大学, 医, 教授 (00045345)

研究期間 (年度) 1985
研究課題ステータス 完了 (1985年度)
配分額 *注記
9,500千円 (直接経費: 9,500千円)
1985年度: 9,500千円 (直接経費: 9,500千円)
キーワードキラーT細胞クローン / 癌特異的キラー活性 / ブタノール抽出抗原 / キラーT細胞レセプター / 癌拒絶抗原
研究概要

人癌増殖局所に浸潤するリンパ球の機能を解析し、癌患者の自家癌に対する免疫反応を証明し、その機序を明かにせんとした。
1.乳癌、膵癌など数例の癌症例において、先ず癌細胞を培養株化し、一方その患者の癌組織または胸膜浸潤、腹膜浸潤のある例の胸水腹水よりリンパ球を分離し、FACSアナライザーで表面形質を検討した。分離リンパ球はT細胞が多く、Len-2陽性細胞が優越する。
2.分離リンパ球の機能、その培養、クローン化:現在までに、癌細胞を培養し、同一患者リンパ球を1L-2加、癌細胞抗原刺激により長期培養し得たのは乳癌4例、膵癌2例、胸癌3例、子宮頸癌2例である。このうち乳癌の1例、HMC-1は、自家癌に対して特異的なキラー活性を示すT細胞をクローン化することができたので、これについて更に検索した。他の症例では、培養T細胞は何れもNK活性、LAK活性を示した。
3.自家癌抗原認識機構の解析:HMC-1癌活性に対する自家癌特異的キラーT細胞クローンについて、モノクローナル抗体T3、T4、T8を用いてcompetitive inhibition assayを行った。T3、T8処理で明かな抑制があり、キラーT細胞による特異的癌抗原認識にはT3、T8抗原が関与していることが示唆された。
4.HMC-1のブタノール抽出抗原(CBE)刺激によって、キラーT細胞クローンのキラー活性はdose dependentに上昇した。このことは癌細胞のCBE抗原が自己キラーT細胞の認識あるいは破壊の対象であることを示唆する。
5.自家癌拒絶抗原と考えられるCBE抗原をSephadex Ct200で分画し、各画分についてキラー活性誘導能を検索した所、Fraction3、4の分子量20万前後に高いキラー活性誘導能を認めた。現在その生化学的純晃と、これに対応するT細胞クローンのレセプターを検索している。

報告書

(1件)
  • 1985 実績報告書
  • 研究成果

    (5件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (5件)

  • [文献書誌] J.Nat.Cancer Inst.74-883. (1985)

    • 関連する報告書
      1985 実績報告書
  • [文献書誌] J.Immunol.134-648. (1985)

    • 関連する報告書
      1985 実績報告書
  • [文献書誌] J.Immunol.134-828. (1985)

    • 関連する報告書
      1985 実績報告書
  • [文献書誌] Jpn.J.Cancer Res.76-871. (1985)

    • 関連する報告書
      1985 実績報告書
  • [文献書誌] Hybridoma. 4-103. (1985)

    • 関連する報告書
      1985 実績報告書

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公開日: 1987-03-31   更新日: 2016-04-21  

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