• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

酸化反応を用いる多環芳香族炭化水素の高度利用

研究課題

研究課題/領域番号 60219014
研究種目

特定研究

配分区分補助金
研究機関京都大学

研究代表者

松浦 輝男  京都大学, 工, 教授 (90025809)

研究期間 (年度) 1985
研究課題ステータス 完了 (1985年度)
配分額 *注記
1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
1985年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
キーワード多環芳香族炭化水素 / 酸化反応 / オゾン酸化 / 活性酸素種 / オゾニド / 過酸化物
研究概要

芳香族炭化水素の有効利用の方法を開発する目的で、我々は以前からオゾン、一重項酸素、その他の活性酸素種により多環式を含む芳香族炭化水素を酸化して有用物質に変換することを試みてきた。本年度は、芳香族化合物のオゾン酸化については、不安定な過酸化物中間体を安定化する役割をはたすt-ブチル基に注目し、t-ブチル基をもつ芳香族化合物としてt-ブチル化フェノール類のオゾン酸化を追求した。また、α-シリルオキシアルキル過酸エステルの遷移金属塩を触媒とする分解を利用して、芳香族化合物、オレフィン等の酸化反応について検討した。
1.t-ブチルフェノール類のオゾン酸化、2,4-ジ-t-ブチルフェノールなど2,4位にt-ブチル基を有するフェノールでは、1,6位にオゾンが付加した中間体を経たと考えられる生成物が主生成物となる。一方2,6位にt-ブチル基をもつフェノールでは、1,2及び3,4位に2分子のオゾンの付加が起り、芳香環の開裂した生成物を与える。
2.α-シリルオキシアルキル過酸エステルによる炭化水素の酸化この種の過酸エステルはパラジウム(【II】)、鉄(【II】)、銅(【II】)塩の存在下種々の炭化水素を酸化して一原子酸素移動反応を起す、例えばクメンからクミルアルコール、スチルベンからスチルベンオキシド、シクロヘキセンからシクロヘキセンオキシドが主生成物として得られる。この反応系を同一分子内に組込んだ位置選択的な酸化反応にも成功している。
3.このほか、メチル置換ポリビニルナフタレンを可逆的一重項酸素キャリアーとして利用すること、また9-t-ブチル-10-メチルアントラセンの9,10-エンドオゾニドの遷移金属イオンによる分解反応を発表した。

報告書

(1件)
  • 1985 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] J.Am.Chem.Soc.,. 107-22. (1985)

    • 関連する報告書
      1985 実績報告書
  • [文献書誌] Chemistry Letters. 7. (1985)

    • 関連する報告書
      1985 実績報告書

URL: 

公開日: 1987-03-31   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi