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電位依存性カルシウムチヤンネルの分子レベルでの研究

研究課題

研究課題/領域番号 60223019
研究種目

特定研究

配分区分補助金
研究機関大阪大学

研究代表者

福井 裕行  大阪大学, 医, 講師 (90112052)

研究期間 (年度) 1985
研究課題ステータス 完了 (1985年度)
配分額 *注記
1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
1985年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
キーワード電位依存性カルシウムチャンネル / カルシウム拮抗薬 / 界面活性剤 / 過酸化物
研究概要

電位依存性カルシウムチャンネルには3種のサブタイプが予想されている。我々はその中で、脳型サブタイプについてラット脳より[【^3H】]ニトレンジピンの結合活性を指標に可溶化を行い、可溶化チャンネルの性質を調べ、更に部分精製を行った。カルシウムチャンネルの可溶化のために、界面活性剤としてChaps,Lubrol WX,Brij58の3種類を用いた。また安定化剤としてグリセリンを用いた。界面活性剤とホモゲナイズするのみではチャンネルは未だ可溶化されず、ゲル濾過で1,000万以上の分子量を示した。そこで更に、超音波処理を行うことにより可溶化に成功した。可溶化チャンネルはゲル濾過により180万ショ糖密度鶫配遠心により80万の分子量が示された。可溶化チャンネルの[【^3H】]ニトレンジピンに対する親和性は【K_D】=5.6nmであり、膜に組み込まれたチャンネルの【K_D】に比べて10倍増加した。ジヒドロピリジンカルシウム拮抗薬以外のカルシウム拮抗薬(ベラパミル.プレニラミン)による[【^3H】]ニトレンジピンの可溶化チャンネルに対する親和性への影響を調べた。0.3nM[【^3H】]ニトレンジピンの可溶化チャンネルへの結合に対する両者の最大阻害度は各々70.100%であり、最大阻害の50%の効果に必要な濃度は両者共100nMであった。ベラパミル.プレニラミンが可溶化チャンネルに結合して [【^3H】]ニトレンジピンへの親和性を変えることが示唆された。可溶化チャンネルの安定性を調べた。4℃に保存した時[【^3H】]ニトレンジピン結合活性の半減期は約36時間であり、非常に不安定なことがわかった。不安定性の原因として過酸化物の存在の可能性を考え、トコフェロールによる安定性への影響を調べた。トコフェロール添加により半減期は約72時間となり、無添加の場合の約2倍延長した。ゲル濾過により、可溶化カルシウムチャンネルは3倍部分精製された。

報告書

(1件)
  • 1985 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] J.Neurochem.(1986)

    • 関連する報告書
      1985 実績報告書

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公開日: 1987-03-31   更新日: 2016-04-21  

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