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新しい神経活性ペプチドの探索と構造解析

研究課題

研究課題/領域番号 60226004
研究種目

特定研究

配分区分補助金
研究機関東京大学

研究代表者

中嶋 暉躬  東京大学, 薬, 教授 (50012597)

研究期間 (年度) 1985
研究課題ステータス 完了 (1985年度)
配分額 *注記
1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
1985年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
キーワードRana erythraea / 胆嚢収縮活性物質 / 【Leu^3】-CCK-8 / 疎水性ペプチド / ケモタキシス / 蛙皮膚メタノール抽出液
研究概要

本研究は新しい神経活性ペプチド様物質を蛙皮膚より検索し、構造解析を行い、その情報を提供することにより脳神経機能解明のための一助となることを目的とする。材料はフィリピン産蛙Rana erythraeaの皮膚のメタノール抽出液を用いた。分離画分につき、血圧活性、平滑筋収縮活性、肥満細胞脱顆粒活性あるいは溶血活性等の検定を行い皮膚中に存在すると予想される活性物質の溶出を知り、一方各分画を6N HCl、110℃、20時間処理し加水分解を行い、これをアミノ酸分析することによりペプチドの検定を行い、双方の結果を総合して新活性ペプチドの単離を行った。蛙の皮膚10g(乾燥重量)のメタノール抽出液を濃縮乾固しBuOH:AcOH:【H_2】O(5:1:4)の上層に溶解し、同層を固定相、下層を移動層とする遠心液液向流分配クロマトグラフィーを行った。胆嚢収縮活性物質は1.5void volumeの位置に溶出され常法により逆相高速液体クロマトグラフィーで精製し単一物質とした。アミノ酸分析の結果この物質はオクタペプチドで構造解析を行ったところ【Leu^3】-CCK-8であった。含量は皮膚10gあたり約0.5μmoleであった。
一方この蛙皮膚は疎水性のペプチドを含有しており、メタノール抽出物を直接TSK Pheny15PWのカラムで分離しさらにLS-80Tのカラムで再クロマトを行うと7種類の疎水性ペプチドが単離された。これらのペプチドは2種の構造が解析されそれぞれ、 Phe-Leu-Pro-Ile-Leu-Gly-Lys-Ile-Ala-Gly-Phe-Leu-Gly-Asn-Leu-Phe-N【H_2】 および Phe-Leu-Pro-Leu-Leu-Phe-Gly-Ala-Leu-Ser-Ala-Ile-Leu-Pro-Lys-Ile-Phe-N【H_2】 と決定された。これらのペプチドは1nmole/mlの濃度でヒトマクロファージのケモタキシスを起させた。

報告書

(1件)
  • 1985 実績報告書
  • 研究成果

    (5件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (5件)

  • [文献書誌] Peptide Chemistry. 1984. (1985)

    • 関連する報告書
      1985 実績報告書
  • [文献書誌] Biochemical Biophysical Research Communication. 130. (1985)

    • 関連する報告書
      1985 実績報告書
  • [文献書誌] Japan Journal of Physiology. 35. (1985)

    • 関連する報告書
      1985 実績報告書
  • [文献書誌] T.Piek ed.,: Venoms of Hymenoptera. (1985)

    • 関連する報告書
      1985 実績報告書
  • [文献書誌] Biomedical Research. 6. (1985)

    • 関連する報告書
      1985 実績報告書

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公開日: 1987-03-31   更新日: 2016-04-21  

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