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交感神経節前ニューロンに対するペプチド性伝達物質の検索

研究課題

研究課題/領域番号 60226009
研究種目

特定研究

配分区分補助金
研究機関京都大学

研究代表者

高橋 智幸  京都大学, 医, 講師 (40092415)

研究期間 (年度) 1985
研究課題ステータス 完了 (1985年度)
配分額 *注記
1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1985年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
キーワード交感神経節前ニューロン / ペプチド / 脊髄 / oxytocin / Vasopressin
研究概要

交感神経節前ニューロンは、脊髄側角に存在しており(側角ニューロン)、視床下部の視上核及び室旁核からの下降性支配を受けているとされているが、伝達物質は同定されていない。近年、免疫組織化学的方法により、視床下部より側角ニューロンに至る下降路がペプチド、Oxytocin及びVasopressinを含有する事が知られるに至った。これらのペプチドが伝達物質として側角ニューロンに働く可能性を検討する目的で、以下の実験を行なった。実験はラットの摘出脊髄標本を用いた。【I】)細胞外記録法:白交通枝を吸引電極に固定し、差動増幅器により吸引電極内外の電位差を記録する事により側角ニューロンの電気的活動性を記録すると、電位の自発性動揺が認められた。この自発電位は、外液【Ca^(2+)】を【Mn^(2+)】に置換して、シナプス伝達をブロックする事により消失した事から、側角ニューロンの自発性シナプス電位又は活動電位を反映すると推察された。oxytocin,Vasopressin(2μM)のbath内投与により、数10μVの正方向電位変化が観察された。この電位は側角ニューロンの興奮を反映すると考えられるので、これがニューロンの細胞体に生じたものか、軸策に生じたかの検討を、前根中枢端を切断して行なったところ切断後にも切断前と同程度の電位変化がペプチド投与によって認められた。この結果はペプチド受容体が軸策にも存在する事を示唆し興味深いが、伝達物質同定の目的に細胞外記録は不適当である事が明らかとなった。【II】)細胞内記録法:側角ニューロンからの細胞内記録は過去に成功例が少いが、電極の改善により、側角ニューロンから安定な細胞内記録を得る事が可能となった。側角ニューロンは、運動ニューロンの数倍に及ぶ時間経過の長い活動電位を有し、又、時間経過の長い自発性シナプス電位も記録された。ペプチドの作用に関しては、現在検討中である。

報告書

(1件)
  • 1985 実績報告書
  • 研究成果

    (5件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (5件)

  • [文献書誌] Proc.R.Soc.London.225. (1985)

    • 関連する報告書
      1985 実績報告書
  • [文献書誌] Nature. 313. (1985)

    • 関連する報告書
      1985 実績報告書
  • [文献書誌] Nature. 315. (1985)

    • 関連する報告書
      1985 実績報告書
  • [文献書誌] Nature. 318. (1985)

    • 関連する報告書
      1985 実績報告書
  • [文献書誌] J.Physiol London. 368. (1985)

    • 関連する報告書
      1985 実績報告書

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公開日: 1987-03-31   更新日: 2016-04-21  

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