• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

網膜内神経ペプチドの作用

研究課題

研究課題/領域番号 60226021
研究種目

特定研究

配分区分補助金
研究機関岡崎国立共同研究機構

研究代表者

金子 章道  岡崎国立共同研究機構, その他, 教授 (00051491)

研究期間 (年度) 1985
研究課題ステータス 完了 (1985年度)
配分額 *注記
1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
1985年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
キーワードαアミノ酪酸 / グリシン / アセチルコリン / アマクリン細胞 / 双極細胞 / 網膜 / キンギョ
研究概要

網膜内網状層においてアマクリン細胞は双極細胞と双方向性のシナプスを持っている。双極細胞からアマクリン細胞へは興奮性シナプス結合をしていると考えられているが、アマクリン細胞から双極細胞へのシナプスの動作様式は全く不明である。アマクリン細胞中には、αアミノ酪酸(GABA)、グリシン(Gly)、アセチルコリン(ACh)、ドーパミンなどの他、各種の神経ペプチドが含まれていることがラジオオートグラフィ、免疫組織化学法などにより証明されている。しかし、双極細胞に対するこれらの物質の作用は不明であり、それらを明らかにすることを目的として本研究を行った。
最近、申請者らは、パッチクランプ法を用いてキンギョの網膜から単離した双極細胞の膜電流を解析したが、本研究でも同様の方法を用いて、アマクリン細胞に含まれる各種伝達物質の作用を検討した。本年度はまず、GABAなど比較的低分子量の物質の作用を調べた。
単離双極細胞を直視下で記録し、GABAを電気泳動的に投与すると、球状の軸索端末を持っている細胞が顕著な応答を示した。GABAに対する感度は軸索端末部に限局していた。GABAは形質膜の塩素イオンコンダクタンスを増大させ、細胞に過分極性の応答を引き起こした。GABAに対し高い感度を示す部位はアマクリン細胞とシナプス結合する部位に一致しているので、アマクリン細胞は双極細胞に対しGABA作動性の抑制性信号を送っているものと考えられる。
同様の方法でGlyやAChに対する感受性も検討した。高いGABA感受性を示す軸索終末の大きな双極細胞にはGlyやAChに対する感度は見られなかった。しかし、線維状の軸索終末を持つ細胞はGlyあるいはAChに対して応答した。しかし、これらの細胞は例数も少なく応答の詳細な解析は不可能であった。さらにアミンや各種のペプチドの作用について研究を進めたい。

報告書

(1件)
  • 1985 実績報告書
  • 研究成果

    (5件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (5件)

  • [文献書誌] J.of Physiology. 358. (1985)

    • 関連する報告書
      1985 実績報告書
  • [文献書誌] J.of Physiology. 358. (1985)

    • 関連する報告書
      1985 実績報告書
  • [文献書誌] Jpn.J.Physiol.35. (1985)

    • 関連する報告書
      1985 実績報告書
  • [文献書誌] "Neurocircuitry of the retina,A Cajal Memorial"Elsevier. (1985)

    • 関連する報告書
      1985 実績報告書
  • [文献書誌] Neuro Sci.Res.Suppl.l. (1985)

    • 関連する報告書
      1985 実績報告書

URL: 

公開日: 1987-03-31   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi