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神経活性物質としてのガングリオシド類糖脂質の検索

研究課題

研究課題/領域番号 60226022
研究種目

特定研究

配分区分補助金
研究機関(財)東京都老人総合研究所

研究代表者

安藤 進  (財)東京都老人総合研究所, その他, その他 (30073000)

研究期間 (年度) 1985
研究課題ステータス 完了 (1985年度)
配分額 *注記
1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1985年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
キーワードガングリオシド / 神経活性物質
研究概要

ガングリオシドには多くの種類が知られており、ガングリオテトラオース系でN-アセチルノイラミン酸を含むものでけでも20種以上存在している。従来、微量成分故に同定できないものがあり、それらの中に神経活性物質として作用するものがあると期待されているところである。そこで新しい材料より未知のガングリオシドを単離、同定することを目的とした。
1.方法:ラット腹水肝癌を材料として用いた。全脂質を抽出し、エステル脂質を分解除去後、完全アセチル化法により粗ガングリオシド画分を得た。そのものをDEAE-カラムにかけてシアル酸のモル数による分画を行なった。ジシアロ画分をヤトロビーズカラムで精製した。純度は薄層クロマトグラフィーで検定した。糖組成はガスクロマトグラフィーで分析し、糖結合位置は完全メチル化法で解析した。シアル酸の結合位置はシアリダーゼで、アノマー分析はNMRで行なった。
2.結果と考察:ラット腹水肝癌細胞より単離された未同定ガングリオシドにGDIαの略号を付した。糖組成はグルコース、ガラクトース、N-アセチルガラクトサミン、シアル酸、スフィンゴシン(1:2:1:2:1)でGDIの構造をもつものと考えられた。メチル化実験ではN-アセチルガラクトサミンに分枝構造を有する証拠が得られた。即ち、当該ヘキソサミンの6位にもう一個のシアル酸が結合していると推定された。Cl.perfringensのシアリダーゼでは全てのシアル酸が遊離したが、NeuAcα2-6Gal結合を切り難いとされているNDVシアリダーゼでは一個のシアル酸しか鈴れなかった。その際GMIαとおもわれるものを生じた。NMRでアノマー分析を行ない次の構造をもつ新しい系統のガングリオシドであることが明らかとなった。NeuAcα2-3Galβ1-3(NeuAcα2-6)GalNAcβ1-4GalβGlcβ1-1Cer.この特異なガングリオシドについて今後神経細胞賦活作用について検討される必要がある。

報告書

(1件)
  • 1985 実績報告書
  • 研究成果

    (5件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (5件)

  • [文献書誌] Glycoconjuyates. 1. (1985)

    • 関連する報告書
      1985 実績報告書
  • [文献書誌] Glycoconjuyates. 2. (1985)

    • 関連する報告書
      1985 実績報告書
  • [文献書誌] T.Biochem.98-5. (1985)

    • 関連する報告書
      1985 実績報告書
  • [文献書誌] 日本臨床. 43-7. (1985)

    • 関連する報告書
      1985 実績報告書
  • [文献書誌] T.Biol.Chem.260. (1986)

    • 関連する報告書
      1985 実績報告書

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公開日: 1987-03-31   更新日: 2016-04-21  

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