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X染色体連座免疫不全症に関与する遺伝子の同定と治療への応用

研究課題

研究課題/領域番号 60227009
研究種目

特定研究

配分区分補助金
研究機関藤田学園保健衛生大学

研究代表者

黒澤 良和  藤田学園保健衛生大学, 医学部, 教授 (10109259)

研究期間 (年度) 1985
研究課題ステータス 完了 (1985年度)
配分額 *注記
1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
1985年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
キーワードBruton病 / SCID / 免疫グロブリンD遺伝子 / RFLP解析 / cDNAライブラリー
研究概要

Bruton型患者の骨髄細胞より、EBウイルスを用いて5株cell line化するのに成功した。細胞膜表面マーカーの検索から、それらはすべて典型的preB細胞の性質を有していたのでJh領域の遺伝子配列を調べた。その結果ヒトの新しいD遺伝子の同定に成功し、またその細胞中では再編成かDJh結合でとどまっていることを見い出した。SCID患者でも同様にして株化するのに成功し、その場合はpreB細胞であるがJh領域にDNA再編成は見られなかった。SCID患者ではT細胞レセプター及び免疫グログリン遺伝子のDNA再編成過程に関与する共通の遺伝子の欠陥であること、一方Bruton病は【V_h】D配列過程の異常であるという仮説が導かれた。新しいヒトD遺伝子の発見と共にD遺伝子の5′側上流の塩基配列を調べたところ、特徴的な16ヌクレオチドが20数回繰り返されている構造を見い出した。これがDNA再配列を引き起すDNA結合タンパクの認識部位ではないかという仮説を提出した。
Bruton病,SCID,Wiskott-Aldrich症候群の欠陥遺伝子のX染色体上の位置をRFLP解析によって決定するために、X染色体各部由来のプローブを9種類作製した。これを用いてX染色体を8ヶ所に分けて同定することが可能になった。現在上記る種類の疾患について、家族のDNAを用いてRFLP解析を行っている。少くともBruton患者で、その欠陥遺伝子はセントロメア近傍には位置しないことがわかっている。
proB細胞に発現され、T細胞では発現されていない遺伝子からなるcDNAライブラリーを作製した。約300個のcDNAクローンのDNAを調製し、その中でX染色体上にコードされているものをさがしている。HTLV-1や癌遺伝子を用いた幹細胞及びT細胞のcell line化も試みている。

報告書

(1件)
  • 1985 実績報告書

URL: 

公開日: 1987-03-31   更新日: 2016-04-21  

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