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色素性乾皮症細胞におけるDNA修復に関与する欠損因子の精製とその機能の解析

研究課題

研究課題/領域番号 60227011
研究種目

特定研究

配分区分補助金
研究機関大阪大学

研究代表者

山泉 克  大阪大学, 国立大(その他), 助教授 (70107093)

研究期間 (年度) 1985
研究課題ステータス 完了 (1985年度)
配分額 *注記
1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
1985年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
キーワード色素性乾皮症 / 紫外線照射 / DNA修復 / A因子
研究概要

色素性乾皮症(XP)には現在A〜Iまでの9つの遺伝的相補性群が知られている。このうち臨床症状が最も重篤でしかも日本において発症頻度が最も高いA群XP細胞における欠損因子を部分精製し以下の知見を得た。精製の出発材料は主として攪拌培養して得られたHeLa細胞を使用した。これをホモジェナイズした後、高イオン強度下で核内タン白を溶出したものを粗細胞抽出液とした。A群欠損因子(A因子)の活性測定は細胞抽出液をA群XP細胞の細胞質に注射し、紫外線照射した後【^3H】-チミジンで2.5時間ラベルし、オートラジオグラフィーにより不定期DNA合成(UDS)の有無として調べた。活性は核内グレイン数により◆〜◆までの5段階に分けて定量化した。HeLa細胞抽出液を注入することにより、A群XP細胞のUDSは正常レベルまで回復し、また紫外線に対しても抵抗性を示すようになる。抵抗性を獲得するに要するA因子量は、正常レベルのUDSを示すに要する量の約4倍必要であった。A因子を注射して約2時間後にUDS量は最高値を示し、以後約14時間の半減期で活性は減少していった。A因子の自然状態での分子量は、ゲル濾過(G-200)での各分画のA活性測定の結果16万と9万であった。これら2つの活性分画を濃縮し、BからHまでの遺伝的相補性群に属するXP細胞に注射してUDS回復の有無により、それらの特異性を調べた所、A群にのみ有効であることが判明した。A因子は粗細胞抽出液の状態では極めて安定で4℃保存で少くとも4ヶ月は活性の損失がほとんどない。またA因子はタン白分解酵素により失活し、RNaseには抵抗性であることから恐らくタン白であると推定される。A因子はまた核細胞質にほぼ同一濃度で存在し、細胞当りの総量は紫外線に抵抗性を示すのに必要な量の少くとも10倍は存在していることも判明した。現在、高速液クロ等を使い、A因子の比活性を約200倍まで上昇させるまで部分精製することが可能となり、その活性を解析中である。

報告書

(1件)
  • 1985 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] K.インシ(1986)

    • 関連する報告書
      1985 実績報告書
  • [文献書誌] Proc Natl Acad.Sci U.S.A.83-5.

    • 関連する報告書
      1985 実績報告書

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公開日: 1987-03-31   更新日: 2016-04-21  

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