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Jimpyマウスに対する蛋白分解酵素阻害剤の発病抑制効果の機序に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 60227018
研究種目

特定研究

配分区分補助金
研究機関和歌山県立医科大学

研究代表者

辻 繁勝  和歌山県立医科大学, 医, 助教授 (70073658)

研究期間 (年度) 1985
研究課題ステータス 完了 (1985年度)
配分額 *注記
1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
1985年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
キーワードJimpyマウス / 酸性プロテアーゼ / 【Ca^(++)】依存性中性プロテアーゼ / ミエリン膜画分 / ホルフェニシノール / アミノペプチヂルMCA基質 / ミエリン形成不全症
研究概要

Jimpyマウスに対する蛋白分解酵素阻害剤の発病抑制効果の機序を知るためにミエリン形成期の脳中に見られる種々のプロテアーゼ活性の変動に就いて検討を行った。6種類のアミノペプチヂルMCA基質を使用して各細胞分画中のプロテアーゼ活性を測定したところBoc-Phe-Ser-Arg-MCAの水解活性がミトコンドリア画分中(pH6.5)と上清画分中(pH8.6)で高い値を示すことが判った。更にJimpyマウス脳ではミトコンドリア画分中の酸性プロテアーゼ活性が20日令をピークとして正常対照マウスの2倍に上昇することが認められた。一方Suc-Leu-Leu-Val-Tyr-MCAの水解活性(pH7.4)がミエリン画分中に存在し、【Ca^(++)】添加によって更に活性が増加することから、【Ca^(++)】依存性と非依存性の2ヶの中性プロテアーゼが在ることが認められた。20日令のJimpyマウス脳中のミエリン画分ではこの両酵素がいずれも正常対照の7倍を越える活性を示していた。然し両酵素の活性比率は正常対照と変らなかった。以上の結果はJimpyマウス脳中にミエリン形成期に対応して酸性プロテアーゼ活性が上昇することを示しており、ミクログリア及びマクロファージの数が増加していること、或いはホルフェニンノール投与によってミエリン形成能が回復することなどの事実から考えて、この酵素が免疫担当細胞中に存在する可能性が示唆される。次にJimpyマウスの脳のミエリン画分中で見られる中性プロテアーゼ並びに【Ca^(++)】依存性プロテアーゼ活性の著しい上昇に就いてはミエリン膜或いはオリゴ細胞形質膜中の構成蛋白、特にMAGやPLPの分解高進状態を示すものと思われ、これが成熟ミエリン形成の抑制に関与している可能性が充分考えられる。又【Ca^(++)】依存性の中性プロテアーゼ活性がはたして所謂CANPなのか否かに就いては阻害剤に対する特異性その他酵素化学的性質の面から更に詳細に検討する必要があり、今回は未だ確認出来なかった。

報告書

(1件)
  • 1985 実績報告書

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公開日: 1987-03-31   更新日: 2016-04-21  

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