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先天性代謝病モデル動物における脳内移植の治療的意義に関する基礎的研究

研究課題

研究課題/領域番号 60227021
研究種目

特定研究

配分区分補助金
研究機関慶応義塾大学

研究代表者

高坂 新一  慶応義塾大学, 医, 講師 (50112686)

研究期間 (年度) 1985
研究課題ステータス 完了 (1985年度)
配分額 *注記
1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
1985年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
キーワード脳移植 / ラット / マウス / 免疫組織化学 / Thy1・2 / サイクロスポリンA / 免疫抑制剤
研究概要

脳移植は将来的には先天的代謝病の治療にまで応用されえる可能性を持っている。我々は特に異種間での脳移植に注目し、マウス脳をラット第【III】脳室内に移植するという実験系において、移植された組織の生存発育を免疫組織化学的に検索した。
出生直後のマウス大脳皮質をラット第【III】脳室内に移植し、その後継時的に移植組織の生存をヘマトキシリン染色で検索した。移植後1週目および2週目ではラット第【III】脳室内に大きな移植組織が認められ、これはThy1・2抗体による免疫組織化学的検索の結果、マウス脳であることが確められた。しかしながら3週目では移植組織はその大きさを減じ、4週目に至ると索状の組織が認められるのみであった。このことは、異種間での脳移植では移植された組織は4週目までには拒絶されることを示している。そこで、免疫抑制剤であるサイクロスポリンAを手術後2週間にわたり連日ラットに投与し、4週目の時点で移植されたマウス脳の生着につき検索した。ヘマトキシリン染色では第【III】脳室内に大きな移植組織が観察され、しかもThy1・2染色でも強陽性であったことから、サイクロスポリンAの投与により異種間の脳移植が可能であることが明らかとなった。次にこのサイクロスポリン投与群の移植組織内でニューロン、アストログリア、及びオリゴデンドログリアが生存発育しているかを検討するため、Neurofilament,GFAPおよびCNPaseの抗体を用い免疫組織化学的染色を行ってみた。その結果、移植組織中にはそれぞれの抗体で染め出される細胞が存在しており、3種の細胞とも生存、発育していることが示唆された。
以上のことから異種間脳移植においてもサイクロスポリンAを投与すれば移植組織は生存可能であり、更にはニューロン、アストログリア、オリゴデンドログリアが正常に発育することが示された。

報告書

(1件)
  • 1985 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Neurosci.Letters. 54. (1985)

    • 関連する報告書
      1985 実績報告書
  • [文献書誌] Neurosci.Letters. 57. (1985)

    • 関連する報告書
      1985 実績報告書

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公開日: 1987-03-31   更新日: 2016-04-21  

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