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Sanfilippo症候群の酵素診断に関する基礎的研究

研究課題

研究課題/領域番号 60227025
研究種目

特定研究

配分区分補助金
研究機関国立精神・神経センター

研究代表者

大村 清  国立精神・神経センター, その他, その他 (70047348)

研究期間 (年度) 1985
研究課題ステータス 完了 (1985年度)
配分額 *注記
900千円 (直接経費: 900千円)
1985年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワードサンフィリッポ症候群 / ムコ多糖症 / 先天代謝異常症 / 培養皮膚線維芽細胞 / Nアセチル-α-グルコサミニダーゼ / スルファミダーゼ
研究概要

Sanfilippo症候群(ムコ多糖症【III】型)には遺伝的異質性が存在し4型に分類されている。本研究は頻度の高い本症B型およびA型の酵素診断に関し基礎的検討を加えたものである。
本症B型の欠損酵素Nアセチル-α-グルコサミニダーゼは、培養皮膚線維芽細胞を用いて測定する場合、細胞を35℃で培養すると通常の37℃での培養と比較してその活性が3倍と上昇した。一方、培養温度を37℃から39℃まで上ゲてみても、本酵素活性が著しく低下するということはなく、正常の線維芽細胞と本症B型患者由来の細胞では明らかに差を認めた。以上より、培養皮膚線維芽細胞を用いた本症B型の診断には、37℃培養の細胞で充分であり、Hallらの指摘したように35℃培養細胞が必ずしも必要というわけではないとの結論に達した。しかし、35℃で37℃の3倍の活性が認められるということは、保因者診断や胎児診断においては、35℃における倍養も考慮されるべきであることを示すものであった。
次に本症A型の欠損酵素スルファミダーゼの培養皮膚線維芽細胞を用いた測定について検討した。本酵素は、従来【^(35)S】ラベルのヘパリンを基質として測定されていたが、ヘバリンより作製したトリチウムラベルのN-Sulfated disaccharideが本症診断のための基質として極めて有用であることが明らかとなった。

報告書

(1件)
  • 1985 実績報告書

URL: 

公開日: 1987-03-31   更新日: 2016-04-21  

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