研究課題/領域番号 |
60229010
|
研究種目 |
特定研究
|
配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
猪瀬 博 東京大学, 国立大(その他), 教授 (70010618)
|
研究期間 (年度) |
1985
|
研究課題ステータス |
完了 (1985年度)
|
配分額 *注記 |
4,900千円 (直接経費: 4,900千円)
1985年度: 4,900千円 (直接経費: 4,900千円)
|
キーワード | 学術情報システム / コンピュータ・ネットワーク / LAN / ワークステーション / パケット交換 / X.25 / CCITT / IEEE802 |
研究概要 |
本研究の目的は、東京大学文献情報センターで、今後の学術情報システムにおけるネットワークの在り方を計画・推進していく場合に必要となる、広域ネットワークと大学構内の網すなわちLANとの接続に関して基礎的な検討を行なうことである。 まず広域網に関しての将来動向は、現行のCCITT勧告のX.25仕様のパケット交換が基本となろう。一方統合サービスディジタル網(ISDN)への移行が5年から10年後には予想される。ISDNに関してはまた未確定要求も多いが、X.25が円滑に吸収されることは確定であろう。 一方LANに関しては、プロトコルの面でいくつかの問題がある。調査の結果、標準化動向としては、IEEE802の仕様があり、各種メーカはこの方向で統一化されていくと思われる。IEEE802はOSIの参照モデルにも準拠しており、X.25との整合性も期待できる。現状では、LANは端末も含めたシステムとして販売される傾向にあるので、相互接続の点で問題が生じる可能性がある。一方米国GM社は社内のLANの仕様橋APを提案しており、これはOSIあるいはIEEE802の方向性と合致し各種メーカもMAP準拠製品を市場に送り出す模様である。 広域網とLANとの相互接続については、X.25が基本となることは確実である。本研究においてはX.25接続可能なコンピュータ上で簡便な通信ソフトウェアを作成してLAN内のワークステーションと広域網との接続の問題点を実証的に検討した。最大の問題点は端末アドレス(番号計画)であって、LAN内のワークステーションを特定するためにはX.25で定められたパケット形式の内のコールユーザデータ等の利用、あるいはファシリティの利用が必要であることが判明した。番号計画についてなべてのLANが標準に従わなければならないので、学術情報ネットワークにおいても早急に整備する必要のあることが判明した。
|