研究課題/領域番号 |
60300009
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研究種目 |
総合研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
広領域
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研究機関 | 東京農工大学 |
研究代表者 |
大沢 敏彦 農工大, 工学部, 教授 (10015068)
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研究分担者 |
阿竹 徹 東京工業大学, 工業材料研究所, 助教授 (30028229)
尾崎 忠男 東京農工大学, 工学部, 助手 (30092480)
川崎 昌博 三重大学, 工学部, 助教授 (70110723)
藤村 貞夫 東京大学, 工学部, 助教授 (30010961)
大塚 美枝子 東京工業大学, 極低温エネルギー実験センター, 助教授 (90016105)
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研究期間 (年度) |
1985 – 1986
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研究課題ステータス |
完了 (1986年度)
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配分額 *注記 |
10,300千円 (直接経費: 10,300千円)
1986年度: 4,500千円 (直接経費: 4,500千円)
1985年度: 5,800千円 (直接経費: 5,800千円)
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キーワード | 温度目盛 / レーザ計測 / 温度計測 / IRS法 / CARS法 / 純回転ラマン / 放射温度計 / 放射率補正 |
研究概要 |
高温度域の温度目盛の現状について、諸外国における研究の状況ならびに、高温物性の研究の分野における諸問題について調査検討を行った。また、IPTS(国際実用温度目盛)の定めるところによる高温度域の温度計となっている放射温度計の持つ諸問題について検討を加えた。高温度域での新しい温度目盛としての分光学的諸成果を統計力学的概念にもとづく温度計測に応用する可能性についての検討を加えた。 ★ 得られた知見 1).レーザによる新しい放射、特に各種コヒレントラマン放射による温度計測の関連で次のことを検討した。ア.CARS信号は大気圧近傍での圧力変化の影響を大きく受ける。イ.CARS信号の発生空間はコリニア型の場合入射光の強さにもよるが考えられているよりかなり大きい。30mm程度の平均値として観測される。温度むらの大きい空間での温度測定には無視できない大きさである。ウ.熱的平衡状態を正確に反映するのは線形ラマンスペクトルが最適であるしたがって、高い空間分解能をもって、線形ラマンスペクトルと同様のスペクトルの得られる方法が温度目盛には可能性がある。たとえばIRS法(インバースラマン放射)あるいはホルデッドボックスCARによる純回転ラマン法などが有利である。 2).分子スペクトルを使って温度決めを行うに分子定数が必要であるがは高温、高圧のもとでの分子定数については未だほとんどデータがないので基礎データを得る研究を行う必要がある。 3).現在高温度での温度計となっている放射温度計を使う場合、灰色空間・(完全黒体でない)での温度測定において物質の放射率の絶対値として決めることは極めて困難である。
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