研究分担者 |
古在 由秀 東京大学, 東京天文台, 教授 (70012789)
小嶋 稔 東京大学, 理学部, 教授 (20011471)
中沢 清 東京工業大学, 理学部, 教授 (10025455)
観山 正見 京都大学, 理学部, 助手 (00166191)
長谷川 博一 京都大学, 理学部, 教授 (20025232)
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配分額 *注記 |
5,400千円 (直接経費: 5,400千円)
1987年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
1986年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
1985年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
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研究概要 |
本研究は, 太陽系形成に於ける諸過程を, 理論的, 実験的及び観測的に研究し, それらの研究の総合化によって太陽系形成のシナリオの構築を目指す試みであります. 太陽系の起源に関しては, 既に固体・ガス系の多段階の物理素過程の積み上げとして, 形成の理論的モデル(京都モデル)が提唱され, 地方, 隕石など種々の惑星物質の実験・分析的研究から, 太陽系の形成に関する豊富なデータが蓄積されている. そして今や, 太陽系形成の研究は, 実証的な形成論を目指して新しい段階に入ろうとしている. そこで 1.太陽系星雲形成過程, 外惑星の形成過程など残された理論上の問題解決 2.衝突熱過程など隕石の形成と深く関わる諸素過程の解明 3.現在までに得られている実験・分析結果の京都モデルからの見直しと位置付 4.実験・分析結果との対比に耐える理論の精密化 を通して実証的形成論の構築が本研究の目的であゝた. このため研究の対象とする範囲は広く, 天文学, 物理学, 地球物理学, 化学, 地質学及び鉱物学等多岐にわたり, 研究者も多くの分野の方々を必要としました. 従って本研究の主たる活動は, 京都で開催されるワークショップを中心に展開された. 第1年次は, 問題提起という意味で, 各分野のレビューを中心に進めた. 第2年次は, 成果報告とともに, 「月の形成」に関して総合討論を開催し, 月の形成に関する問題点の洗い出しの作業と共に, 研究の進め方について活発な議論がなされた. また最終年度のワークショップに於いては, 今までの研究のまとめと今後の展開に付いての発表が中心に行なわれた. 3年間でワークショップで延べ66本の論文が発表され, 延べ111名の参加を得た.
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