研究分担者 |
三浦 國雄 大阪市立大学, 文学部, 助教授 (60027555)
平木 康平 大阪府立大学, 総合科学部, 助教授 (00079005)
中嶋 隆藏 東北大学, 文学部, 助教授 (10004061)
澤田 多喜男 千葉大学, 文学部, 教授 (20055825)
浅野 裕一 島根大学, 教育学部, 助教授 (20127476)
|
研究概要 |
上記の研究課題につき、61年度は次の様な研究活動を行った。 1、前年度にひき続いて、中国古代養生思想研究会を隔月に通算6回開催し、今年度は主として班員の研究成果の発表と討論に重点を置くと共に、関連する分野の専門家を招いて専門的技術的知識の提供をも仰いで大きな刺戟と示唆を得た。以下に研究会の内容を摘録する(回数は昨年からの通算)。第7回,講演・道教の瞑想法と気の問題(筑波大・湯浅泰雄)研究発表・中国古代医書中の薬物とその物産誌的考察(米田),釈家の疾病養生観(中嶋),第8回,講演・鍼の歴史(2)(明治鍼灸大・高島文一)研究発表・僧伝に見えたる養生思想(若槻),第9回,講演・インド密教の身体観 (種智院大・頼富本宏)研究発表・寒食散について(赤堀),養生思想における服薬服丹の意味(坂出),『五符序』の長生思想(山田),道教文献研究班中間報告(坂出),第10回,研究発表・抱朴子について(神楽岡),文人と養生(三浦),先秦漢初期養生思想の一端(澤田),医薬書研究班中間報告(大川),第11回,講演・イスラム医学の中の養生法(東京大・五十嵐一),研究発表・『山海経』にみえる医薬・養生思想(大形),近着『馬王堆漢墓帛書』(四)の古文字学的検討(田中),第12回,講演・ヨーロッパの錬金術(名古屋大・大沼忠弘),研究発表,ファルジーン・バドリアン=フセイン著『魔法の玉の秘術』について(福井),魏晋の養生思想(平木)。以上の研究発表の要旨は、本実績報告書と同時に提出する研究成果報告書に掲載されている。 2、研究会と並行して進められた二つの作業も、『馬王堆出土医書字形分類索引』(医薬書研究班)『養性延命録訓註』(道教文献研究班)という成果をあげ、附随的な成果として、班員の中嶋隆藏が、『三本対照雲笈七籤目録』を完成した。
|