研究課題/領域番号 |
60301013
|
研究種目 |
総合研究(A)
|
配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
心理学
|
研究機関 | 横浜国立大学 |
研究代表者 |
依田 明 横国大, 教育学部, 教授 (70017713)
|
研究分担者 |
鈴木 乙史 聖心女子大学, 文学部, 助教授 (70124211)
瀧本 孝雄 独教大学, 教養部, 助教授 (40129135)
青柳 肇 東京都立立川短期大学, 助教授 (20121056)
斉藤 浩子 東京都立立川短期大学, 教授 (40073556)
繁多 進 横浜国立大学, 保健管理センター, 助教授 (10018038)
|
研究期間 (年度) |
1985 – 1986
|
研究課題ステータス |
完了 (1986年度)
|
配分額 *注記 |
1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
1986年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1985年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
|
キーワード | 父親 / 愛着 / 相互交渉 |
研究概要 |
2年間にわたり、「父子関係に関する発達的研究」をおこなった。調査対象となった子どもの年齢は、幼児から青年におよんでいる。得られた結果の概要は、つぎのとおりである。 1.2〜3歳児を対象に、ストレンジ・シチュエーション場面での観察によると、2〜3歳の幼児は父親に対する愛着をもっている。しかし、2歳児は母親に対しより多くの愛着を示すが、3歳児になると母親に対するのと同程度の愛着を示す。なお、2歳児であっても父親と見知らぬひとの区別はできあがっている。 2.幼稚園児を対象とした、父母子の三者関係の観察によると、父親は課題志向的で子どもに対し精密コード的な指示を与える。それに対して母親は、制限コード的な発言が多い。また、それぞれの父親と母親の子どもに対する行動は、かなり類似したものであった。 3.幼稚園児を対象とした達成動機と両親の養育態度の関係であるが、達成動機の高い子どもの父親は子どもが成功したときに、具体的な強化を与えている。抽象的な強化や無強化の父親は少ない。 4.大学生を対象とした質問紙調査によると、男子は父親に満足しているものが多く、女子は母親に満足しているものが多いなどの結果が得られた。 5.単身赴任家族の調査結果から、単身赴任家族の安定度を測定する尺度を作成した。 以上のような結果が得られたが、この2年間に収集した資料は莫大である。今後さらに分析検討をつづけ、意味のある成果を各方面に発表していくつもりである。
|