研究分担者 |
盛山 和夫 東京大学, 文学部, 助教授 (50113577)
白倉 幸男 北海道大学, 文学部, 助教授 (20135643)
小林 純一 福岡大学, 人文学部, 教授 (20113243)
和田 修一 国立精神, 神経センター精神保健研究所, 統計解析室長 (30106215)
原 純輔 横浜国立大学, 教育学部, 助教授 (90018036)
山口 弘光 松山商科大学, 人文学部, 教授 (20102098)
平松 闊 九州工業大学, 工学部, 教授 (30030042)
高坂 健次 関西学院大学, 社会学部, 教授 (60027977)
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配分額 *注記 |
6,600千円 (直接経費: 6,600千円)
1987年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
1986年度: 2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
1985年度: 3,200千円 (直接経費: 3,200千円)
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研究概要 |
社会構造モデル班と社会過程モデル班を基礎に後述のような研究課題を設定し, 研究分担者以外の協力も得て研究をおこなった. その成果は, 数理社会学会の機関誌『理論と方法』への投稿論文や, 論文集『数理社会学の展開』の収録論文となっている. 得られた主な知見などは, 次の通りである. 1.理論と概念のフォーマライゼイション:階層意識の形成, 社会的分業, 結合定量の法則などについて, 定式化と検討をおこなった. 2.社会的ジレンマの数理解析:共有地のジレンマに対する2種類の定式化が提唱される一方, 社会的ジレンマ(SD)に関する既存のモデル間の関係も明らかにされた. また, 実験研究によるSD解決の要因の探索や, 入会い地におけるSDの処理法に関する検討など, 実証的研究も進められた. 3.社会的決定と公正:社会的決定(SDM)の歴史や社会学的意味, SDMの基礎となる公正の問題などについて, 理論的検討を加えた. また, 投票制度や入試制度の持つ問題点について, 具体的検討をおこなった. 4.権力現象の数理的解析:権力現象一般を解明するための基礎的作業(概念や成立基盤など)をおこなった. また, 具体的な社会事象(組織内権力関係, 地域権力構造)についても数理モデルによる解析ないしその基礎作業をおこなった. 5.社会ネットワークの理論と応用:社会構造解明のための理論的分析が, ネットワーク(とくに, 偏ネットモデルと交換モデル)を利用しつつおこなわれた. 6.データ処理基礎論:従来の統計解析をただちには適用できない, ソフトデータ・非定型データ・歴史的データについて, 分析の可能性を検討した.
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